計画的でドキドキ
「計画的」という考え方はすでに終わっていると思う
全国的に人口減少が進んでいます。特に地方都市での減少率は大きくなって東京圏等の都市部に集住する傾向が顕著になっています。神奈川県川崎市では1,526,630人になって政令市の中で神戸市を抜いて全国第6位の人口になったとのことです。川崎市では22年連続して人口が増えています。
増えている理由としては
・東京、横浜への通勤、通学が便利な立地
・地価が東京、横浜と比較すると低め
という立地条件が良いこともあると思います。しかし川崎市は立地条件以外には人口増のための政策が豊富であると感じています。
私は以前に川崎市住宅政策審議委員会の委員に委嘱されていたことがあります。高齢者住宅委員として参加しましたが当時の川崎市の高齢化率は全国一低い若者の街でした。若者が多く人口が増加しているからこそ近い将来に爆発的に高齢化率が上昇することが予想されるので事前の準備をしたいとのことでした。
川崎市の住宅行政は基本的に民間の活力を活用して税金使用を極力控えようというものでした。高齢者住宅では公営住宅を造ることなく民間住宅にインセンティブを与えて供給促進しようというものでした。人が集まってきたくなるようインフラ整備をするという姿勢も評価できると感じました。
人口減少は自然の流れであり受入れるという自治体が多いですが中には川崎市のように先行対策を講じて減少を食い止めるという自治体もいくつかあります。10年スパンで検証すると自治体間格差はドンドン拡大していくのではないかと思います。
自治体には計画的な街づくりを実行していただきたいですね。