一途 やがて、いのちに変わるもの。

「ねえ・・・それってさあ・・・何なの❓」

「んっ❓」

智くんが 大野丸のロケに 出てる間に

溜まった家事と スマホのフォルダーの整理

それと 慣れない食事の準備にと・・・俺は 超多忙なのに

「ほらっ・・・これも・・これも・・これも・・」

「おいっ・・おまえ いったい・・・」

ニノが持参した パソコンからは

俺の にやけた 《目》 だけが 次から次へと

画面を埋め尽くしていった

「全部 見てんですよね・・・あいつを・・・」

「ゔっ・・・

てか・・いつの間に・・・嫌・・趣味悪くね⁉️」

「これは・・デビューした頃ので

こっちは・・多分 あんた達が 付き合いだした頃❓

で・・これは・・15周年の ハワイで・・で・・

これは 昨日の 翔ちゃんの 《目》・・・分かる❓」

「分かるかっ‼️ ・・・てかさあ・・

この状況 絶対 怒られんだけど・・・俺」

「なんの状況ですか❓」

「ニノと 2人っきり・・・っつうか

智くんが居ない時に 弟以外 入れんの」

「弟は 良いんだ」

「あいつは 俺より 智くんの方が 好きだからさ

それこそ こんくらいの時から 一緒に居たからね

あいつにとっては 2人 兄貴が いるようなもんだもん」

「ふうぅ〜〜んっ・・

家族でも 友達でも メンバーでもない

なんか 特別の 何か・・・なんて言ってた癖に・・」

「俺だって同じだよ

俺の居ない間に メンバーであっても

2人っきりでは 居て貰いたくないよ

特に・・・俺らの家ではね」

「それは・・・何ですか❓」

「んっ❓・・・何・・って・・・」

「好き・・って事だから❓」

「ねえ・・・悪いけどさあ・・さっきから 何が聞きたいの❓

わざわざ 智くんの留守を確認してから

パソコンと 珍しく 手土産を 持参して やって来た

それも・・

《今日は 無理》・・・の 返事を 無視して

「全部・・・同じなんだよなあぁ・・・翔ちゃんの 《目》が

普通はさあ・・・20年も 経ちゃあ 変わるだろ❓

まあ・・・初めは こうでもさあ

喧嘩もするだろうし・・・飽きるだろ❓

飽きなくても 手に入れちゃうと

ちょっと・・変わる・・ていうかさあ・・・

でも 全然 変わんないんだよなあぁ〜〜

翔ちゃんの 大野さんを 見る《目》・・・が

これも それも あれも こっちも

全部 デレデレっていうか ・・・溢れてんだよね

大野さんが 好き・・・ってのが」

「ふふふ・・・

全力で 隠してるつもりなんだけどね・・・俺としては」

「好きじゃ 収まってないよね❓」

「んっ❓・・・」

「愛してるんだよね❓・・・」

「ふふっ・・・そうだね・・・愛してるよ」

「でもさあ・・・翔ちゃんのって・・それ以上でしょ❓」

「んっ❓・・・それ以上❓」

「好きとか 愛してる を 突き抜けた 想い・・・」

「好きとか 愛してるを 突き抜けた想い・・・かあ・・

そうかもしれないね

もう ・・・好き・・・でも 愛してる・・・でも ない

それ以上の 想い・・・か・・」

「それって 何ですか❓」

「・・・自然・・・なんだよね・・俺は

あの人を見るのが 嬉しくて

笑ってる顔も 拗ねてる顔も 眠そうなのも

映りたくなくて 俯く姿も

他人と違う所に 気を取られてる所も

それこそ ぼおぉ〜〜・・・としてる 姿も

全部 見ていたいんだよね・・・俺は

それは 好きとか 愛してるとかじゃなくて

それを見るのは 自然な姿なんだ・・・俺には」

「だから・・・それを 聞いてんだけど・・・俺は

その自然な 思いって・・・」

「強いて言うなら・・・本能かな

俺が・・・俺の本能が 求めてるんだろうね

だから 嬉しくなっちゃうし・・見逃したくない

ん〜〜・・・想いなんて 超越してんだろうね」

「ずっと❓」

「ずっと」

「これからも❓」

「これまでも・・・これからも・・これは 変わらないよ 絶対」

「・・・自然・・・ですか・・・」

「ねえ・・・そんな事より

なんで 俺の《目》 ばっかり 撮ってんだよっ⁉️」

「最初は ライバル心ですね・・・で・・

デビューしてからは ヤキモチ で

これ位からは ・・・嫉妬・・で

ここ位になると 好奇心だね・・・もう・・

で・・・最近のは 粗探し・・ですね」

「粗探し❓・・・って・・」

「だって・・・信じられます❓

20年も 同じ人を 一途に 愛し続けるなんて

それも 同性を

普通でも 少なくても 1回は 気持ち冷めるだろ❓

それを 20年も・・・・

翔ちゃんが 全然モテナイ・・・ってんだったら 分かるけど

何万って女の子が キャァーキャァー 言ってくんのに

それでも 大野さんが良い・・・って」

「良い・・んじゃないよ

智くんじゃなきゃ ダメだからね」

「ほんと 者好きっていうか・・・

結局 私には 理解不能ですね

大野さんは 魅力的だし キュートだよ

でも だからって ・・・さあ・・・」

「俺も 時々 思うよ

なんで こんなに 好きなんだろう・・ってさ」

「思うんですか⁉️ 翔ちゃんでも❓」

「好き過ぎて 怖いもん・・・自分が」

【もうっ‼️ はずゅかしいから 止めろよっ‼️】

「えっ⁉️」

「んっ❓」

【もうっ‼️ はずゅかしいから 止めろよっ‼️】

「えっ⁉️・・・大野さん⁉️・・・えっ⁉️・・何で⁉️

えっ⁉️・・・ロケでしょ⁉️ ロケに行ってんじゃ・・・」

「ロケだよ・・・もう 帰港する頃じゃない❓」

【ふふっ・・・アタリ❗️ 後1時間位で 家に着くよ】

「やっ・・ちょっと待って・・・えっ⁉️・・何⁉️

何で大野さんが⁉️・・・えっ⁉️・・どういう事⁉
️」

【おぉーーーいっ❗️・・悪いけど 俺も居るからさああ】

【まちゅにい・・うるしゃい 入ってくんなっ‼️】

「これっ❗️ 先輩っ‼️・・・すみません

お疲れ様です ・・大野が お世話になりました」

【ふっ・・・ほんと お前は 大野の 母ちゃんかよっ❗️】

「はははは・・・まあ・・保護者ですかね ふふふ」

「やっ・・・ふふふ・・じゃねえし

何で 大野さん⁉️・・いや 何で 松兄が・・・」

「ああ・・・言ってなかった❓

ずっと 繋がってるからさ・・・これで」