冬の風物詩であり、このライブをライブ納めにする音楽リスナーも多いCDJ
今年も例年通り、幕張メッセで開催となる
ステージは
EARTH STAGE
GALAXY STAGE
COSMO STAGE
MOON STAGE
ASTRO ARENA
の5ステージ制で、全てモニター付き
なおかつ初日はアニソン系のアーティストが集中する傾向があるが、当日衝撃のニュースが発表されるとは誰も予想しなかった
・Hump Back[COSMO STAGE](12:00〜)
そんななかでトップバッターがHump Backであるのは運命なのだろうか
今年、チャットモンチーからガールズロックシーンを引っ張るバトンを受け継いだとはいえ、自分達の出演日にあのニュースが流れてくるとは思いもしなかっただろう
しかしその姿は見せることなくリハで、
「朝早くから来てくれた方のために」
と最新シングル収録曲「生きていく」も含んだリハを行うと、本番では
「大阪からロックバンドがやってきた!!」
と林が叫び、「月まで」からスタート
「雨の日も風の日もロックバンドをやってきた!!」
と林は曲間も熱い語りを入れていくが、全てが生々しい
ギミックも加えず、歌詞も包み隠すことない
これこそがまさにロック
だがただロックを、それも爆音で鳴らしているだけではない
「悲しみも苦しみも全て肯定するのがロックだと思う。」
と林が話した通り、ロックはただ何かを潰しにいくものではない
マイノリティにも弱さにも光を与えるもの、それがロックなのである
そう叫べるのはチャットモンチーから魂を引き継いだから
「拝啓、少年よ」の
「もう 泣かないで」
も音源より力強さを遥かに増している
「四畳半で生まれた優しい歌を」
と林が告げた「悲しみのそばに」で一息つかせるが、最後は「星丘公園」で大合唱
「ロックンロールは死んで」
の通り、ロックンロールはおろか、何度もロックは死の危機を迎えてきた(7年前なんて音楽シーンはほぼアイドルに占拠されていた)が、その度にロックは生き返ってきた
そしてこのHump Backはまたロックンロールに新しい息吹を吹き掛けようとしている
ロックが死ぬことはないのだ
来年、某プロデューサーがアイドルグループのシステムをまんま利用したバンドで商売しようとしているようだが、そんな作り物ロックでは誰も救えないし、響かない
響くのはHump Backのような生々しい歌詞とロックだ
セトリ
SC①今日が終わってく
SC②生きて行く
月まで
高速道路にて
拝啓、少年よ
短編小説
悲しみのそばに
星丘公園
・OLDCODEX[MOON STAGE](12:30〜)
MOON STAGEに移動すると、身体に染み付いてくるのは重いラウドサウンド
ステージにスケッチブック(ファンには申し訳ないが、あれを何と表現すればいいのか分からない)があるバンドといえばOLDCODEXくらいだろう
定刻と同時にTa_2とYORKE.がステージに現れ、バンド初の配信限定シングル「One Side」から始まると早くもヘドバンの嵐
アニメタイアップが多いので、未だにアニソンにくくる方もいるだろうが、やっているのは正統派のラウドロック
これで眠気が覚めた方も多いだろう
どこか悲しげのピアノから一気にぶち上げていく「Scribble, and Beyond」でYORKE.がペイントしつつ煽っていくが、「Heading to Over」、「Growth Arrow」といったここのところのシングルは従来の曲と比較するとポップ色が強い
かつてはメロディーを捨てて、生身の武器だけで勝負する曲(「Deal with」)もあったが、メロディーの大切さに気づいたのだろうか
あるいはTa_2の振れ幅が広がってると前向きに解釈すべきか
「何回もCDJに出させてもらってますが、こんなにMOON STAGEが埋まってるのは初めてです。ロックとアート、どっちも好きな方を魅了していきます。」
とTa_2が今回の集客に驚きつつも、今後の決意を固めると、早くもラストの「Lantana」
残り時間を考えると、「calling」をやることも出来た気がする
しかしながら、5年前に出演したとき、OLDCODEXは完全に色眼鏡で見られていた
「GRANRODEOを呼べよ」
「会場から女子が消えた(笑)」
LiSAですらまだまだ居場所を作れなかった時代 OLDCODEXも当然、悔しい思いをしたはずだ
それでも出演を続け、ロッキンにも進出
メタルフェス、LUNA SEA主催のフェスにも呼ばれるようになり5年目の今年、遂にMOON STAGEを満員御礼にした
最近はポップが強くなってきた気もするが、アートとロックではまだまだこのバンドの独壇場
後発に譲るつもりは微塵もない
セトリ
One Side
Scribble, and Beyond
Heading to Over
Growth Arrow
Lantana
・雨のパレード[COSMO STAGE](13:00〜)
3年連続出演となる雨のパレード
彼らが今年リリースした「Reason of Black Color」は完成度の高さから、ベストアルバム30にも選定している
ライブはその「Reason of Black Color」からスタート
のっけからシュゲイザーを体感しているかのような音の重さである
とはいえ、この音を出しているのはギターではなく鍵盤
なので迫力不足感も否めないが
このバンドの代表曲的位置付けである「Tokyo」、ドラマ主題歌にもなった「Shoes」と続けていくと、
「昨年「何かが起こりそうです」と話しましたが、身の回りで起こってしまいました(笑)。しかし今年も福永の予言はありますよ~。来年は何かが始まりそうな予感がします。なので、雨のパレードも次のステージに進みます!!」
と昨年の予言を振り返りつつ、更なる予言(確かに年号変わるから何か始まるけど(笑))、バンドが次なるステップに進むことを話して、新曲
この新曲、新木場サンセットでも聞いた新曲なので、ある程度コンセプトは理解しているが、まだリリースされてなかったとは
来年の春までにはリリースされるのだろうか
ラストはゆったりと踊らせる「Count me out」だが、バンドにとって重要なキラーチューンであろう「
change your mind」はこの日もなし
次のステップへ向かわんとしているのはここでも明確になっている
このバンドの野望はシーンに革命を起こすこと
来年こそ、革命を起こせるか
セトリ
Reason of Black Color
Tokyo
Shoes
新曲
Count me out
・fhana[ASTRO ARENA](13:30〜)
ロッキンに続けての出演となるfhana
CDJにも当然初出演
いつものようにサポートメンバー2人(この日前田はRADIO CRAZYにandropとして参加していたため不参加)を加えて登場すると、ロッキンでは演奏しなかった「星屑のインターリュード」からスタート
fhanaは今月、デビュー5周年を記念したベストアルバムをリリースしている
それを踏まえて、セットリストの構成を変更したのだろう
kevinが軽快なダンスを踊り、時にはボーカルのtowana以上に目立った「青空のラプソディ」、鍵盤の佐藤がギターを担当する「Do you realize?」の流れは前回と変化なし
しかしこの流れでまさかの「コメットルシファー〜」を投下
大空を駆け抜けたくなるポップをやってくれれば、上がらざるを得ない(ちなみにタイトルは同名のアニメから取られたのだが、自分は途中で離脱)
ロッキンに続けて、CDJにも出演できたこと、並びに先日ベストアルバムをリリースしたことを告知すると、そのベストに収録された新曲「STORIES」を初披露
音源で聞いたときは打ち込み強めであるが、ライブでは佐藤もギターを担当するためよりアンサンブルが強く
この日が初披露だったため、世界観に入り込むのはこれからだが、fhanaに外れは一切なのでそれは大丈夫だろう
ラストはやはり「Out of Melancholy〜」だが、
「いつか憂鬱なセカイには見渡す限りに花が咲き」
が教えてくれるように暗闇はいつか必ず終わる
この日、ここに集まった方は退屈な日常を送っている方も多い
だからこれはfhanaからの花束
いつか光は生まれるといった
アニメソングと聞くと、「ノリのいい音楽」を誰もが浮かべるかもしれない
特に紅白にラブライブから生まれたユニットが出演すること、キャラソンもアッパーなものばかりなので尚更
でもfhanaのやっている音楽はアニソンを聞かないリスナーも射止められるポップミュージックだし、生で聞けば更にバンド感が増す
生で見ると見解が変わるアーティストは多いが、fhanaは特にそれが当てはまるだろう
しかしロッキンと比較すると悲しいほどに客席は空いていた
基本的にfhanaのライブはサイリウムを使用しない(自然とそういう環境が形成されていった)
それだけにサイリウムを使用したい層から敬遠されてしまったのかもしれない
セトリ
星屑のインターリュード
青空のラプソディ
Do you realize?
コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜
STORIES
Outside of Melancholy~憂鬱の向こう側~
・ねごと[MOON STAGE](14:30〜)
この時間帯、MOON STAGEは満員御礼となっていた
裏にヤバいTシャツ屋さんが出演しているだけに「なんで?」と思う方もいるだろうが、その原因はこの日の朝、ねごとが解散を発表したからである
最後のワンマンツアーは5月からスタート
しかし最後のツアーとなると、競争倍率は必然的に跳ね上がる(彼女たちと同じコンテストに出場したGalileo Galileiも最後のツアーは争奪戦となった)
そのうえ、現時点でワンマンツアー以外にライブ情報はなし
「これが最後の機会になるかもしれない…」
そう感じた方達が一同に介したのだろう
こうなると、ライブはどうしても悲壮感が涌き出てくる
しかしそれは杞憂だった
「DESTINY」を筆頭に、藤崎のベースが牽引し自身もステージを駆け抜ける「ループ」、auのCMソングに抜擢され誰もが1度は耳にしたであろう「カロン」、4つの音が1つに集合していく「シンクロマニカ」と代表曲を連発
現在の音楽性を示すように「ETERNAL BEAT」、「アシンメトリ」とリード曲を連発したのだから
だから悲しさよりも楽しさが目立ったのである
それでも自分は、
「輝いて(「DESTINY」)」
を聞いて泣いていた
まさに「輝きは刹那」だったから
武道館に立つことなく、ねごとは幕を閉じてしまうのだから
当時、テレ東でやっていた音楽バラエティ番組「nameless」を聞いたときの衝撃は今でも覚えているし、それからもねごとはずっと聞いていた
エレクトロ路線になったとき、不安がないといったら嘘だが、聞くことはやめなかった
むしろ合ってると思っていい、更に自身の音楽性を追求するものだと
だから解散は残念でならない
でもねごとの音楽の素晴らしさを忘れることは一生ない
これが最後のねごとだったとしても
セトリ
SC①メルシールー
SC②WORLD END
DESTINY
ループ
カロン
シンクロマニカ
ETERNAL BEAT
アシンメトリ
・竹原ピストル[GALAXY STAGE](15:15〜)
GALAXY STAGEに移動すると、ステージにあるのはギターとサウンドチェックしているある人物のみ
JAPAN JAMの開催地である蘇我出身の竹原ピストル、年末に千葉へ凱旋である
ステージの半分も使用されていないシンプル極まりない状況で「おーい!おーい!」から始まるが気迫が半端ではない
自分は弾き語りについて、曲の隠された部分を見つけ出すスパイスだと思っている
普段はハードな曲が弾き語りになると実はメロディアスだと気付いたり、歌詞の深さに気付かされる…
いわば深堀作業だと
だが竹原ピストルの場合、元々熱い自身の曲を更に熱くしてしまう
松岡修造が2人に、強火が超強火に生まれ変わる
そんな感覚である
よって暑苦しさは更に増している
今年亡くなった大杉漣の死を予期するかのように彼が1人部屋から離れるPVが印象深い「Forever Young」を行うと、
「尊敬する先輩の歌を」
と吉田拓郎の「落陽」をカバー
自分はこの年代の曲をほとんど聞いてないので、この曲がどういう曲かは分からない
ただ、彼と同じ世代の方なら間違いなく感じるも
のがあるのだろう
音源化されてない新曲を立て続けに行いつつ、見るものをどんどん熱くさせていくが、一番盛り上がったのは「よー、そこの若いの」
彼の名が知れ渡ったのは紛れもなくこの曲のお陰
この曲目当てで来た方もいるだろうが、手拍子も一切なくみんな一音一音集中していた
来年への景気付けとして「Amazing Grace」を届けると最後は、
「今月始めにインフルエンザの予防注射を受けにいったんですよ。そしたらそこの医師が「竹原さん、今年紅白出れなかったですね。」と(観客爆笑)。確かにあれは各種目の王者が集まるお祭りですよ。でも…そのためにおんがくやってるんじゃねえ!!」
と叫び、
「アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ のし上がるぞ」
と歌う「狼煙」で最後まで熱く歌い上げた
彼は先日、武道館でライブをやったらしいがもしそれが今日と同じ弾き語り1本なら本当に凄い
今、日本で最も誇れる男だ
集客が笑えないほど悲惨だったけど
セトリ
SC①ただ己が影を真似て
SC②全て身に覚えのある痛みだろ?
おーい!おーい!
LIVE IN 和歌山
Forever Young
落葉(吉田拓郎のカバー)
It’s my life
あっという間はあるさ
君と前へ行く※ギブミーザマイクの可能性有
よー、そこの若いの
みんな〜、やってるか!
Amazing Grace
狼煙
・LiSA[GALAXY STAGE](16:20〜)
その直後、一気に超満員となったGALAXY STAGE
熱さはジャンルが違っても伝染するのだろうか
LiSA、3年連続のGALAXY STAGEである
リハで「Thrill〜」をやって、早くも沸騰状態にGALAXY STAGEを仕上げると、本番では「ROCK-mode」からステージは一変
サイリウムを筆頭に、ヘドバン、サークルまで乱立するカオスな状況に
そんな状況でも勝利を確信できたのは「Catch the Moment」
普段なら合唱は最後に行うのだが、この日は1番で
それでもしっかり合唱が帰ってきてしまう恐ろしさ
武道館でライブを見たとき、
「ボクの歌がキミの歌になっていた」
とVTRに出てきたがそれを再び実感する形に
とはいえ、初見が多かったのだろうか
「say my nameの片想い」の合いの手の数はいつもより少なめ
サビの振り付けもそこまで多くないように見えた
しかし直後に着物にはや着替えし色気を出しながら「DOCTOR」、「Empty MEMAiD」とラウドモードを発揮していくと、フェスではほとんどやらない「crossing filed」へ
案の定、サビの飛翔に唖然としている方も多かったが
先日リリースされ、個人的に一番楽しみにしていたLiSA史上最重量ラウドチューンの「ADAMS」では、革命をイメージさせるようにLiSAはタムをガンガン叩く
勿論、合いの手は健在で2番の
「FAKER!!」
では大合唱
来年、何回この曲を聞けるのだろう
そしてラストの「Rising Hope」までMCらしいMCはほとんど行わなかったが、2年前にGALAXYのトリに抜擢された際、ほとんど埋まってなかった客席が完全に埋まったのは感慨深い
来年は横アリ2daysがあり、既に1日チケットは確保したが、出来ることならEARTHかロッキンのGRASSでLiSAを見たい
そうすればアニメとロックの架け橋は完全に繋がったことになる
セトリ
SC.Thrill, Risk, Heartless
ROCK-mode’18
Catch the Moment
say my nameの片想い
DOCTOR
Empty MEMAiD
crossing filed
ADAMS
Rising Hope
・藤原さくら[COSMO STAGE](17:00〜)
ただLiSAの後、GALAXY STAGEから脱出するのに手間取ってしまい、COSMO STAGEに移動したら既に藤原さくらが「「かわいい」」をやっていた頃
今までなら終盤にやっていただけにとんだ大出世である
今年の藤原さくらはミニアルバムを2枚リリースし、よりポップに傾いたのだが、流石にルーツがしっかりしているだけあって、そう簡単にJ-POP化しない
「Sunny Day」もどちらかといえば、R&Bが強い
更に音楽性をアップデートしているのだ
するとここでバックメンバーが藤原の元に集合
何をするかと思いきや、ここから数曲アコースティック編成で演奏するとのこと
藤原はウクレレ(CDTVの企画で購入したもの?)を手に「Ellie」や「BABY」をアコースティックで行っていくが、これを見ると藤原は演奏も歌唱力も備わった実力派だなあと改めて分かる
なおかつ、このようにアコースティックを予告なしで行うサプライズは見る側からすれば楽しい
藤原からの一足早いお年玉だ
バンド編成に戻るとアニメの主題歌(未だにコードギアスのタイアップが付いたのが謎)に起用された「The Moon」を行うがこれが凄い
音源で聞いたときはそれほど頭に残らなかったのが、ライブでは途中で月が輝き出すように音が強くなる
これを野音でやったのか…と想像するとあのライブを見られた方が羨ましい
最後はもはやラストのために作られたといっても過言ではない「bye bye」だが、セットリストからは遂に「Soup」が消えた
ワンマンでは既に中野サンプラザでライブが出来るレベルまで到達して、もうこれからスープの呪縛に囚われることはないと思う
集客が贔屓目に見ても半分くらいだったのが残念だが
セトリ
「かわいい」
Sunny Day
Ellie(acoustic ver.)
BABY(acoustic ver.)
The Moon
bye bye
・fripSide[ASTRO ARENA](17:30〜)
何気に3年連続出演となり、すっかり常連となったfripSide
今年も定位置であるASTRO ARENAへ出演
アリーナのスタンドがしっかり埋め尽くされたなか、登場早々、
「CDJ行くよ!!」
と南條が煽ると「Killing bites」からスタート
エレクトロを軸とするfripSideがこうしたギターをメインにした楽曲をリリースするのは珍しい
その分、構成も普段と異なるから斬新ではあるが
2年前と比べると随分体を絞った八木沼がコーラスも行う「under a starlit sky」から南條は声優であることを活かしてとぼけたように自己紹介するが、
「ヲタクの人?ヲタクじゃない人?」
の質問ではやはりヲタクが半分
上を占める結果に
やはりアニメに触れない方に、アニソンのライブを見るのは高い壁のようだ
ダークな曲調とゴスペル要素が入り交じったのが不気味でしかない「black bullet(原作はほぼ絶筆状態)」、対照的にfripSideの中でも特にポップに振り切った「love with you」を聞かせると、今度は八木沼まで声を変えて遊び始める
しかし八木沼は、
「今日は頑張っている方です(笑)」
「普段は面白いおじさんです(笑)」
と自虐しまくっていた(笑)
最後はやはり代表曲の「only my railgun」だが、南條が声を客席に向けると大きな合唱が
この曲がリリースされたから来年で10年となる
だが、この曲の輝きはまだ失われることはない
アニソンの現場はどうしてもサイリウムが付き物だから、アニソンが好きでもなかなか現場には足を運べない
自分みたいに盛り上がりを強制されるのを苦手とする方は尚更だろう
でもこうやってフェスに呼んでくれば自分みたいになかなか足を運べない方でもライブを見ることが出来る
その上でそこから新しい音楽との繋がりが始まることもある
だから今後もこうしてアニメ系のミュージシャンを呼んでくれたら嬉しいです
特に藍井エイルをまた呼んでくれ!!
セトリ
killing bites
under a starlit sky
black bullet
love with you
only my railgun
・あいみょん[GALAXY STAGE](18:30〜)
fripSideが少し早めに終わったのでおいしくるメロンパンも見ようと思えば、見れる時間
だが、次のあいみょんが入場規制を予感させたので早めに移動すると、その予感は的中し後方でさえ、ほとんどスペースがない状況
更には通路を客席として解放する異常事態
まさかここまで状況が変わるとは…
そんな超満員のなか、あいみょんが登場するといきなり「満月の夜なら」からスタート
「君のアイスクリームが溶けた 口のなかでほんのりほどけた」
なんて歌詞は否応なしにあれを連想させてしまう
しかしそれをポップに、しかもR&Bを融合させてサラッと聞かせてしまうのは恐れ入る
複雑な心情を歌い上げる「ふたりの世界」、ナレーション口調でさらりと重い状況を述べる「生きていたんだよな」、更に最新シングルの「今夜このまま」とライブはほぼノンストップ
しかも途中に長いMCを挟むわけでもない
これは実にテンポが良い
「バラの花に願いを込めてさ 馬鹿な夢で踊ろう」
が刺のようにささる「愛を伝えたいだとか」、夏の名曲として彼女の名前を広めた「君はロックを聴かない」までどの曲も名曲
しかし、ヤンデレと思えるほどに過激な歌詞を羅列させた「貴方解剖純愛歌~死ね~」の鋭利な一面にはいつ聞いても脱帽しかない
あそこからここまでポップになるなんて想像できない
「次のロッキンオンで初めて表紙を飾ります。みんなが買ってくれれば増刷させると思うんで買ってください(笑)」
と少し野心も見せると、
「ああ アイラブユーの言葉じゃ 足りないからとキスして」
と今年1、ピュアなラブソング「マリーゴールド」をとどめに聞かせていった
METROCKのNEW BEAT SQUAREで初めて見てから半年近く
その間に彼女はこんなにも大きくなってしまった
ここまで大きくなったのは官能小説から影響された歌詞、多彩なジャンルを混ぜた音楽性と要因は様々
でも本当は作られた歌詞よりもこんな風に歌うシンガーを誰もが渇望していたんだ
来年リリースされるアルバムは2019年注目アルバムの先陣を切る
武道館ワンマンも出来ることなら行きたい
セトリ
SC.ジェニファー
満月の夜なら
ふたりの世界
生きていたんだよな
今夜このまま
愛を伝えたいだとか
君はロックを聴かない
貴方解剖純愛歌~死ね~
マリーゴールド
・BUMP OF CHICKEN[EARTH STAGE](19:30〜)
移動中、奥田民生の「イージュー☆ライダー」を聞ける嬉しいハプニングに会いながら、この日のヘッドライナーはBUMP OF CHICKEN
自分がかつてない酷評ほどした日産スタジアム以来のバンプ
久々にTHE WHOの「A Quick One While He’s Away」をSEに、かつてのライブのように派手な衣装を纏うことなく、普通の衣装で登場すると藤原はアコギを背負っている
それだけでも「お?」となったのだが、始めたのはいきなりの「スノースマイル」
寒いなか、ライブを見に来てくれたファンへバンプからの極上なプレゼントである
フェスは勿論、ワンマンでもほとんどこの曲は行わない
バンプのためにCDJに参加された方はこれだけでも報われただろう
バンプのほどのキャリアになると各々思い出に残る曲があるから、その名曲達を聞きたいと思う方も多い
しかし「今の自分達を見てくれ」と言わんばかり、今年配信でリリースされた「望遠のマーチ」、昨年リリースの「記念撮影」と新曲を続けていく
ここのところ、バンプは配信リリースが主体となっている
最新シングルの「話がしたいよ」まではマキシングルのリリースが途絶えていた程だ
並びに、その間にバンプの方向性も変化したんだなと把握するのは容易なこと
楽曲を元に人形劇が制作されたことでも話題を呼んだ「ギルド」からはバンドの代表曲のオンパレード
チャマがシンセパッドを操作しつつ、レーザーを放出する「虹を待つ人」では大合唱を起こせば、最近は「オーイエー
アハーン」が曲よりも有名になりつつある「天体観測」は予告なく演奏開始
小学生の頃から知っているが、いつからこんな扱いになってしまったのだろうか
その上で天井付近に「○×△□」が表示される「ray」が本編ラストであったが、この時点で20:15
「まだ25分あるぞ!?」と内心、不信に思っていた
その後、当然アンコールを行うために戻ってくるのだが、何故か藤原はステージの端まで行って戻ってくるといった露骨な時間稼ぎを行っていたか
それは「メーデー」をやった後、
「さっき、最後の曲終わって、「今年のライブ終わったなあ」って話していたんだけど戻ってきたら後20分あるって言われて。アンコール1曲しか用意してないし、どうしようと思ってステージの端まで行くっていうのをやってみたんだけど全然足りなかった(笑)」
とのこと
要は持ち時間を間違えてしまったというわけである
結局「ガラスのブルース」をやって、難を逃れはしたものの、今のバンプには言いたいことが山ほどある
まず音の強度
アリーナ、スタジアムでやるバンドにはキャパに見合った音を出す必要がある
Mr.Children、UVERworld
彼らはこの基準をしっかり満たしているからアリーナでもスタジアムでも見ごたえあるライブをしてくれる
だが、バンプにはそれがない
これが自分を見まくってきた反動かもしれないが、「これがEARTH STAGEに立つバンドの音か…?」と目を疑ってしまった
バンプファンの多くは今回のライブを称えているけど、これでは以前のようにワンマンに足を運ぶ気にはなれない
更にテンポの悪さ
「バンプは楽器が多いから…」なんて言う方もいるだろうが、それならUVERworldも同様だ
いや、UVERの方が楽器が多い
それでもスピーディーにライブをこなしているからストレスはたまらない
少なくともこの点はもっと努力しなくてはならない
みんながバンプを求めているのはわかる
けど、それに見合う努力をバンドにはして欲しい
でなければ今後「フェスで十分」という方がますます増えていく
このままで終わっていいなら話は別だが…
セトリ
スノースマイル
望遠のマーチ
記念撮影
話がしたいよ
ギルド
虹を待つ人
天体観測
ray
(Encore)
メーデー
ガラスのブルース
これで初日は終了
最初に見たHump Backが全てを持っていったので、この日のベストアクト
Next Live is …CDJ18/19 〜Day 2〜 @幕張メッセ(2018.12.29.)