リンダ物語

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リンダについてのとことん専門サイト

三文オペラはマハゴニー市の興亡と同じく、ベルトルトブレヒトとクルトヴァイルによる音楽劇。

今回は谷賢一さんが演出・台本、音楽はドレスコーズ。谷さんは白井晃さんを若くして尖がらせたらこんな感じになるんじゃないかと勝手に思っておりまする。今回のはあのマハゴニー市の興亡をさらに発展させた演出ですね。

なんと言ってもP席です。

P（ぴ）席とは

ピーチャム商会の社員という位置づけ。下手と上手に分かれて舞台脇のくぼみにスタンディングにて観劇。

さらにエキストラとしても参加。

上演の一時間前にKAATのアトリウムに集合して、直接、谷さんに参加の手ほどきを受ける。

しかもチケット代金２０００円！！！

これは行かずになんとしようｗ

ってことで、P席に行ってきました

面白かった！

たまたま下手席を取っていたけど、下手が面白い！

ドレスコーズの目の前。

役者も目の前。

役者やドレスコーズのファンにはたまらない席でしょう。

わかるよｗわかるｗ

マハゴニーの時、そうだったからねー

ただマハゴニー市の興亡の市民席と比べると、辛い

やっぱり立ちっぱなしは辛いです

場所にゆとりがあって小さな折り畳み椅子を貸してくれるので座って観ていてもいいのだけど、やっぱりね立って観たいのよ。で、無理しちゃって、疲れたー。

足に来てしまって、次の日、久しぶりに両ひざにヒアルロン酸注射をしましたよ

若くないんだから無理したらいかん。

本当はもう一度P席上手を取ってたんだけど、、、

残念だけど、、、

身体のことを考えてやめておくことにします。

すみませぬ。

マハゴニー市民席は舞台の奥の方にも席があって、後ろから観るのもこの上なく面白かった。

普通じゃない席はこれからも見逃せないなーｗ

さて内容について。

パンフレットの白井さんの前書きに

『問題提起する大胆な翻案がなされています』

と書いてあるのだけど、まさにその通りで

ネタばれですが、

日本国憲法とか

ジョンレノンの『イマジン』とか

宮沢賢治の『雨ニモマケズ』とか

植木等の『スーダラ節』とか

ラジオ体操とか

私が気が付いたのはそれぐらいなんだけど、歌詞やらセリフやらにそれらが出てくるのですよ

それがぴったり当てはまって、

すごーく納得できるー。

攻めてくるねー！

やるじゃん！

舞台の最後に、KAATの芸術監督でもある白井さんが、

なあんと、

KAATでアンケートを取った結果を出してきて、

で、こうします！ってことになって、結末！って

（もう、これは、舞台で観て欲しいから書くのはここまでにしとく）

こんな展開まったく予想せず！

本当に攻めてるよー！

やってくれるねー！

音楽。

ドレスコーズは初めて聴きました。

気に入りました。

今回の三文オペラを歌は志磨亮平さんでCD化するそうなので予約しました。

楽しみ～♪

役者について。

白井さん

やっぱり白井さんは最高

奥さん役の村岡希美さんもさすがです。

高橋和也さん！

白井さんに和也さんが出てスーダラ節が来てKAATでブレヒト・ヴァイルって、

もう感激

あー、また、耕史くんと白井さんの音楽劇を観たい

松岡充さんについては、耕史くんと共演した『リンダリンダ』しか知りません。

最近は舞台をいっぱいされてるんですよね。同じP席下手に松岡さんのファンの方が居たかどうかはよくわかりません。松岡さんを観るにはサイドのP席よりも正面の席の方がいいかもしれないです。

ピーチャム商会の社長の娘役の吉本実憂さんは、初めて名前を聞きました。なぜこの役でこの舞台に立っているのかはまったくもってわかりません。

愛人役の峯岸みなみさん。実は下手のP席に何人か男性も女性も峯岸さんのファンの方達が居ました。休憩中の会話を黙って聞いてましたわｗほーなるほど。確かに峯岸さんにはちょっと心が動かされるものがありました。

娼婦役の貴城けいさん。この方が出てきてやっと安心。すみませぬｗ吉本さんだと歌も芝居も弱くて、うーむどうなんだこれ？でしたので。メインの役者はやっぱり上手い人がいいです。

大事な事を書き忘れてたので追加。

ピーチャム商会のシステムや警察の賄賂の話。

これは、実際に、自分がよく行く、ある東南アジアの国で聞きますね。物乞いをする人は様々。女性の場合は赤ん坊を貸し出したり。片方の腕がないように見せかけて、物乞いが終わったら、隠してた腕が出てきたり。実際に足が無い人が何故か階段の上で物乞いをしたり。組織であの手この手を使って物乞いをしてる。現地の人から聞いた話だと、その親玉は、かなりの高級車に乗ってるとか。

商売をやってる時に何かちょっとしたまずい事があって役人とかが来るとお金を渡して帰ってもらうとか。

社会的な格差はびっくりするほどある。金持ちは益々金持ちになる。貧乏人の真面目に働いて�
��人は貧乏のまま。だけど、何か自分で考えて商売を始めれば、成功する場合もある。ただ、金持ちが益々金持ちになる為には、貧乏のまま、真面目に働いてくれる人も必要になる。

最近は、物乞いしてる人が、少なくなったけど、他国から流れてきた人が物乞いしてる場合もあるようにみえる。

その国で、私は、観客の立場ですわね。

でもS席（通り過ぎる観光客）じゃなくて、やっぱり、P席（現地の人と多少かかわる）って感じなんだなぁ。

あら、この結論に自分でびっくりw

追記

マハゴニー市の興亡はオペラなのに三文オペラはオペラじゃないのはなんでなのかな。と思ったらウィキ先生によると、やっぱりオペラとして上演される事もあるみたいだ。すっごくウタウマのオペラも観てみたい。