リンダで彼女ができた

日本のクリスマスとお正月を
大いに堪能して来た私と娘達。

スコットランド帰宅後
私が目の当たりにしたのは

大量の
おニュー・パンツ。

と、靴下たち。

グラニーが洗濯して
くれなかったのであろう。

「洗濯する」と言う
選択肢がない旦那は
新しいパンツを購入すると言う
暴挙に出たらしい（真顔

お陰で
すべてのパンツを
洗い終えた時
彼の下着用引き出しは
全く閉まらない状態であった。

やはり、彼は違う意味で
「すげぇな」と感心する。

次の日――

私は娘達を伴って
留守中猫のお世話
（と、旦那のお世話）を
してくれていたお向かいの
リンダおばちゃん宅を訪ねた。

リンダおばちゃんは
嬉しそうに手土産を受け取りながら
「日本は楽しかった？」と
何度も聞いてくれた。

世間話もそこそこに
リンダおばちゃんは
サクッと本題へ移る。

「ダッダ、とうとう
車直さなかったわね」
（怒

これを皮切りに
彼女の毒舌は
颯爽と暴走し始めた。

「私はホリー達が帰ってくる前に
車を直しなさいと何度も言ったのよ。
でも、結局直さなかった。
ホント、一体どれほど
走る事だけに集中しているのかしら？
時間がないとか言って
言い訳ばかりして！」

私と娘達は思わず
喝采を送った。

是非、グラニーにも
聞いてもらいたい説法である。

「あれは甘やかされて育った証拠ね」

鼻息交じりにリンダおばちゃんが
核心をついて来た。

「グラニーはダッダの
あの生活を見て何も言わないのよ？
どうかしてるわ。

洗濯はしない。
食器はそのまま。
ベッドも脱いだ服も
そのまま！

基本的なハウスワークが
何一つ出来ないのよ？」

心地よいその罵倒に
私はいささか酔いしれた。

彼の本性を知る人が
身近にいると言うこの心強さ。

私は神に感謝した。

そして、今更だが

旦那がリンダに
育てて貰っていればな。

と、思えてならない（真顔

↑お前はもう
多方面から
呪われている・・・