四球は三度の飯より美味い
〇ヤクルト7―3オリックス
今日はずっと楽しみにしていたレディースデイ。
試合開始は14時だったというのに、朝10時には神宮球場に到着してユニフォーム配布の列に並びました。私が持っているユニフォームは哲人、マジェスティックになる前に買ったひとつ古い代のホームユニフォームには西浦の背番号が入っています。次は川端か雄平がほしいと思っていましたので、今年のレディースデイのユニフォームには背番号5、KAWABATAのワッペンを圧着してもらいました。強い日差しの下で1時間強並んでいただいた背番号入りのユニフォーム。とても嬉しくなって、すぐに着て球場散策を始めました。
レディースデイはとにかくお楽しみがもりだくさん。写真もたくさん撮りました。でも、今日は先に試合のことを書かせてくださいね。最高の一戦の記憶がフレッシュなうちに、素晴らしい場面を思い出しながら書いていきたいと思います。
今日の両先発はヤクルトが樹理、オリックスはディクソンです。奇遇なことにこのふたりにはまだ勝ち星がありません。樹理0勝5敗、ディクソンも0勝4敗です。一体どういう試合になるのか、開始前は見当がつきませんでした。
ふりかえっていきましょう。
1回表。樹理の立ち上がりは必ずしもいいとはいえませんでした。まず、先頭小田に四球です。先頭に四球というのは本当によくありません。おまけに2番打者の福田の打席で初球から走られノーアウト2塁、得点圏に進ませてしまいました。福田の送りバントで小田は3塁へ。1アウト3塁で3番打者を迎えるわけですから、試合開始早々先制される可能性大です。3番の吉田を、樹理は追い込んだのですが、樹理には決め球がありません。カウント2-2から、吉田にタイムリーヒットを打たれ今日もオリックスに先制されてしまいました。
1回裏。哲人がヒットで出塁します。青木は強攻でしたが、死球でノーアウト1,2塁になりました。川端は、1球目はバットを引きましたが、2球目はセイフティぎみの送りバントです。打球はディクソンが捕球しましたがもたもたしている間に川端はベースを駆け抜けました。オールセーフでヤクルトはバレンティンを迎えました。
試合前のシートノックにバレンティンは出ていませんでした。先日痛めた右手の状態がよくなくてまさかスタメンを外れるのか…。心配になりました。でも、バレンティンは元気に試合に出てきました。練習を免除してもらっただけだったか…。ホッとしたことでした。
ノーアウト満塁でバレンティンとは、大量得点を期待しました。でも、バレンティンの当たりは5-4-3とわたり1点は入ったものの、3塁に青木が残っただけでランナーはいなくなりました。同点になったのはいいけれど、これで終わってしまったら嫌な空気になる。なんともいえない気分になりました。
でも、雄平が四球を選びました。これで2アウト1,3塁。続く藤井は叩きつけるバッティングをしました。バッターボックスすぐ前の堅い土のところで打球は驚くほど高くバウンドし、捕球したディクソンはどこにも投げられませんでした。これで青木還り2対1、尚2アウト1,2塁で西浦もレフト前へ運びました。3対1、点差が開いていきます。押せ押せムードをさらに盛り上げたのは、なんと、ムーチョ、中村でした。中村の当たりはふわあっとレフト方向へ、そしてそのままスタンドへ吸い込まれていきました。中村の3ランホームでさらに3点を追加し、ヤクルトはこの回一挙6得点を上げました。
2回表。樹理は先頭西野の3ベースヒットを皮切りに安達のタイムリーヒット、さらにもう1点とられました。
2回裏。さきほどのディクソンの打席で、オリックスは早々に代打を送りディクソンを下げました。1回6失点、ノックアウトです。この回から山﨑という投手がマウンドに上がりました。ヤクルト
この回先頭の哲人が四球で出るも、あとは凡退しました。
3回表。なんとヤクルトも樹理を下げました。ブルペンでカラシティが投球練習をしているのは見えましたが、まさかこんなにも早いタイミングとは!そういえば過日、カラシティを先発にというプランがあるという記事を読んだばかりでした。
カラシティのピッチングのなんとすごいことか。この回は3番から始まるクリーンアップでしたが、サクサクアウトであっという間に3人で終わりました。
カラシティは4回も三者凡退。5回にはピッチャーの山﨑にヒットを打たれるも、あとは皆アウト。6回はカラシティにとって4イニング目となりましたが、皆打球は詰まっています。3番吉田も、マレーロも、そしてT岡田もみんなみんなアウトにしました。5イニング目となる7回もサックサクです。力強い外へのストレートに決め球のハイチュウスプリット、ビシビシ決まっていました。思いがけず出てきた先発救世主の素晴らしいピッチングに、こちらはもう、ただただ目をパチクリさせて見ているしかありませんでした。
8回表。ヤクルトはここでカラシティから近藤にスイッチしました。近藤は古巣を相手に去年の交流戦では力みがあったかもしれません。でも今年は違います。いつもの近藤らしいダイナミックなフォームからのピッチングで3人をピシャリと抑えました。
初回のビッグイニングから得点がなかったヤクルトですが、8回裏、1アウトからピッチャーの代打で出たハタケがポテンヒットで出塁しました。代走には上田。足でもう1点とりにいきたい局面です。哲人センターフライで2アウトになりますが、青木の打席で上田が盗塁をしかけました。ヒヤリとするタイミングではありましたが、キャッチャーの送球がやや逸れました。盗塁成功、2アウト2塁です。オリックスの外野はもう1点もやりたくありません。外野は前に出ています。青木の当たりはその外野、センターの頭を超えるタイムリーヒットになりました。上田の盗塁が効いてる…。こういう点の取り方は胸にジーンとくるものがあります。足を使い、相手の守備位置にもつけこんで1点をもぎとる…。点差は4点。勝利はもうすぐそこです。
このレディースデイのためのイケメン総選挙で、私は石山に投票しました。ハンサムフェイスは勿論のこと、石山が出てくるということはヤクルトが勝つということ。すべての意味において最高のイケメンだという思いをこめて投票しました。
この嬉しい楽しいレディースデイの日に、自分が投票した石山のピッチングが見られるなんて。石山の登板即ちヤクルトの勝利を意味します。ラスト3のコールは、いつにもまして、最高にエキサイティングな瞬間でした。
石山はオリックス打線を三者凡退におさえ、ヤクルトは勝ちました。
まだまだ課題がもりだくさんと言わざるを得ない樹理を2回でスパッとカラシティに交代させたところが、今日の勝利の要因のひとつでありましょう。そしてカラシティの見事なピッチングがヤクルトの鮮やかな勝利をもたらしました。
勝利がまたずっと続いていくことを願いつつ、お夕飯が終わったらレディースデイのことをまとめていきたいと思います。
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四球元禄ルネッサンス
5日ぶりか。
この5日、OOTPで遊びすぎた。㋡。
ゆっくりブログと一緒に進めていこうと思っていたんだけど。GM飯田圭織。抑制できませんでした。
2シーズン終わっちゃったよ。
試合は基本、Quick Playで。要所は、自ら采配。
おかげさまで、World Series 2連覇を達成いたしました。
飯田圭織、GM兼監督就任1年目。
この年のペナントレースは、Houston Astorosとデッドヒート。冷や汗かいたわ。
でもDivision Winnerになって、またワイルドカードでアストロズが出てきちゃってやだなと思ったけど、3タテ。
そのあとのLeague ChampionshipやWorld Seriesは楽だった。
大谷君も怪我せずに、無事にROOKIE OF THE YEARを獲りました。
翌年のペナントレースはブッチギリ。
ポストシーズンも楽だった。ワールドシリーズ4タテは気持ちいい。
さて、勝因は。
うん、OOTPって結局は、予算管理と育成なんだと思う。
俺は多分、とっても冷酷なGM。いやGM飯田圭織。
2011年のブラピの映画で、『マネーボール』ってあるんだよ。
ああ、ザ・シネマでもやるね。来月。
これはセイバーメトリクスを使って、予算を削減しながらアスレチックスのチーム編成するGMのストーリーなんだけど。
データ分析して、常識破りの独自の基準で、選手を評価する。
年俸が高くても、独自の基準なんで、評価が低かったりする選手は放出。
というか、俺が説明するよりWikiを見て。
ここにどういう指標が重要なのか書いてあるから。
このマネーボールの応用で、俺はOOTPで見られるデータだけを使って、実績よりも可能性重視でチーム編成してる。
2018年に、選手の総年棒は1億7295万4千708ドルだった。約190億2700万円。
これをレギュラー陣を再評価して、Prospect(有望な若手)を積極的に起用。
2018年の開幕レギュラーで残ってるのは、Trout、Simmons、Cozart、大谷くらいかな。
投手陣も、PakerとBedrosianくらいか。
Upton、Kalhoun、Richards、Shoemaker、Skaggs、J. Ramirez、N. Ramirez、C. Young、Wood、Cowart等々、売れる選手はどんどん放出。
で、今季の総年俸は、1億3039万8千375ドル。約143億4525万円。約47億円削減。
一方、フロント、現場スタッフ、スカウティング費用、育成費用を予算アップ。
どんどんマイナーリーグに入れて、どんどん見切る。㋡。冷酷なGM。
今のスタメンで、元々いたのはトラウトと大谷だけになった。
ローテーションもブルペンもほとんどマイナーからとトレードで。
マイナーオプションのない選手が30試合くらい調子が出なければDFA(保有権放棄の指定)とウェーバー公示をやってマイナーに落とす。
拒否すれば、トレード。
トリプルAからどんどん昇格させて入れ替えをやるから、総年棒はどんどん下がる。
資金ができたからトラウトとも再契約できたし。
俺がどういう指標を重視するかと云うと。
打者の場合。
チーム編成やオーダーを決めるときは、長打率と出塁率だね。OPSに近いけど、ちょっと違う。
OPSは単純に長打率+出塁率。
マネーボールや俺。GM飯田圭織は、ここの比率を変える。
あと俺は、特に塁打の多さ、選んだ四球の数は、生のデータも重視する。
塁打ってのは、わかるね。一応、書く?
単打は1、二塁打2……本塁打4で足し算するだけ。
だから、
単打+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4=塁打数
でも、野球選手の成績には、二塁打、三塁打、本塁打の数は載ってるけど、単打の数は通常載っていない。ヒット数が出てる。
ヒット数には、単打から本塁打まで含まれちゃってるからね。ヒット数から計算するには減算しないといけない。
ヒット数−(二塁打+三塁打+本塁打)+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4
ってことになる。
結局、これは、
ヒット数+二塁打++三塁打×2+本塁打×3
ってことになるね。
基本的に投手は分業で、先発のQS(クオリティスタート=先発が6回以上投げて自責3以下)は重視して、
QSの割合で、ローテーション入りを決めるけど、ブルペン(リリーフ陣)も0封になるとは思ってないから、
『投手を重視しながら、打ち勝つ』という基本方針でやっている。
だから打者の塁打数は重要。
選手の入れ替えが激しいから、単純に率だけだと、わからないからね。
単打ばかりで打率が高くても、得点能力が高いとは言えないからね。
能力って言っちゃうとダメか。打点を叩き出す可能性が高い選手。
これは結果じゃない。結果ってのは打点だけどね。打点は運や打順の並びの要素もあるからね。
そういうデータは排除。
塁打数。
これが重要。
これに出塁率を加味する。ただ、四球と敬遠数を引いて、出塁率アドバンストにして見たりもする。
面倒臭くなければ。㋡。
塁打の方に重きを置いてるけどね。
一方、投手は、この逆を考えればいい。
長打率と出塁率を上げない投手がいいピッチャーって視点。
被本塁打が少ない、与四球が少ない。HR/9とかBB/9って指標だね。
9イニング投げて、平均、何本ホームランを打たれるかとか、四球を与えてるかって指標ね。
それとK/9だね。9イニング投げて、平均奪三振何個か。
防御率とか勝利数、セーブ数は、軽視。運とか状況に左右されるからね。
あと、投手はゴロを打たせる確率が高い方をチョイスする。
裏を返せば、打者はフライボールヒッターを優先。
近年のイチローが評価が低いのは、この辺りだろうね。
アメリカは、変形セイバーメトリクス重視だからね。
ゴロが多くて単打が多い。セイバーメトリクス的には、
くら打率が高くても評価できない。
ただ年俸が高いだけの選手と見られるから、2012年以降契約に苦労したんだろう。
マネーボールが2011年公開だしね。そういう影響はあったでしょう。
日本にいる頃は、打率と出塁率の差が大きかったけど、MLBに行って、四球を選ぶ数が平均でも9個くらい減ってる。
キャリアハイが2002年で68個。遠い昔だ。打率.321に対して、出塁率.388だからね。.067の差。
2012年の途中でヤンキースに行った年で、22個。その前年でも37個。激減だよ。この年、打率.287で出塁率.307。.020の差。
3分の1以下か。セイバーメトリクス的には厳しい。
でも、途中移籍の年、ヤンキースでは二塁打をめちゃくちゃ打ってる。ここが翌年以降の契約に繋がったんだろう。
OPSで.794。キャリアの中でも悪くない。ヤンキースの成績だけ見ればね。
でもこの辺から、やっぱ動体視力が衰えていたんだろうね。2013年〜2014年のヤンキースが平均四球23.5個。
終わったなという感じで、データを捉えられていたんだと思う。
松井の巨人最終年なんか凄かったよね。どこに投げても打たれるような威圧感がTVでも伝わった。
打率.334で、出塁率.461だからね。差が.127もある。
で、松井は長打率も高いからね。勝利に貢献できるわけ。セイバーメトリクス的には。
イチローは、本人がそう思ってなくても、自分の成績にしか興味がないと思われちゃう。
勝利に貢献する機会が、セイバーメトリクス的に低いからね。実際、そうなっちゃう。
で、OOTPに戻らないと。
そう、OOTPもセイバーメトリクス的に選手を評価していかないと、球団経営できない。
予算ってものがあるからね。
打率の高い選手や勝利数が多かったり、防御率のいい投手ばかり獲ってたら経営が成り立たない。年俸高いからね。
昔の巨人のようなFAの獲り方はできないわけ。
よく例に出るけど、2013年の阪神鳥谷、広島丸なんかは評価高くなる。
.282に対して.402とか、.273で.376とか。
OOTPは、データと戦いながらやるってのが、俺は面白い。
いや、GMによって違うから、自由でいいんだけどね。2連覇だからね、言わせて。