宝石掘り出し物市場

宝石掘り出し物市場

宝石信者が絶対に言おうとしない3つのこと

■この世界の真実 生き方~真実の眼鏡~

次のような方は読んでみてください

・人生がうまくいっていない

・世の中の真実を知りたい

・何かモヤモヤっとしている

・本来の自分を知りたい

・見えない世界に興味がある

・何か満たされていない

主人公マリと師匠の愛子が不思議な体験を通じてこの世界の真実と生き方を教えてくれます

初めての方はこちらか

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登場人物
主人公:マリ…思ったことが顔に出る普通のOL
占い師:愛子…マリの師匠的な存在。男好き。
?:ナミ…あの世のガイド

お金を払わずに出ていったナミさん。

キャンペーン期間中?

んなわけないか。

無料って言っていたわよね。

でも食べて飲んで無料って。

じゃあ、もっと頼んでおくべきだったかしら。

いや、そういう問題ではない。

「あの、何で無料なんですか?」

「こっちの世界にはお金というものが存在しないのよ」

「えっ、お金がないんですか?」

「そうよ、だからお店にいってもお金を払う必要がないの」

「じゃあ、あそこのお店にある服やバッグも無料ってことですか」

「もちろんそうよ」

「じゃあ、あの宝石も化粧品もですよね」

「もちろんそうよ」

なんて素敵な世界なの。

欲しいものが何でも手に入るじゃない。

あれもこれもそれも全部タダで手に入る。

まさにパラダイス。

「ナミさん、素敵な世界ですね」

「あら、そう」

「だって何でも手に入るなんて、まさにパラダイス」

興奮が抑えきれない。

「さっきナミさんが言っていたユートビアってこのことなんですね」

あれっ?

こちらの興奮に対してナミさんの反応は薄いようにみえる。

「今のあなたからみたらパラダイスに見えるかもしれないけど、ここはあなたが思っているようなパラダイスでもユートビアではないわよ」

やっぱり反応が薄い。

私が思っているようなパラダイスではない。

ここをパラダイスと言わないで何をパラダイスという。

すると何やら魂がムズムズっとしてきたのを感じた。

ん?

何かしら。

そしてナミさんの意味ありげな言葉を思い返したら少し興奮が冷めてきた。

私が思っているパラダイスとは違う…。

色々考えているとナミさんがさっさっと歩いていくのが見えた。

追いかけながらさっきの疑問がまた浮かんできた。

何でお金が存在しないのだろうか。

「ナミさん、何でお金が存在しないんですか?」

「お金はトラブルの元だからよ」

「えっ?」

「だって人間界ではトラブルの大元でしょ」

「ん、まあそれはそうですけど」

でもそんな理由でお金が存在しないなんて。

「冗談よ冗談」

なんかリアルすぎて笑えない冗談だ。

たぶん今私は引きつった笑いをしているんだろうな。

そんなことは気にもせずナミさんは話続けている。

「まずこの世界にあるものはすべて自由に使っていいの」

「元々自然のものを使っているから当たり前だけどタダ」

「自然しかなかった世界を、自然のものを使用してこうやって発展させていったのよ」

「原始時代から始まったみたいにですか?」

「まあそうね、そんな感じから始まってどんどん今のようになっていったの」

「でもこっちの世界のほうが遥かに発達してますよね」

「まあね、大きな理由としては2つあるわ」

そういうとナミさんは近くにあるベンチに座った。

うわっ、

私も隣に座ってみたが驚くほど座り心地がいい。

一瞬、木の硬いベンチと思いきや、フカフカした木のベンチだった。

なんだこの不思議なベンチは。

私が驚いていることは気にしないで話し続けていた。

1つ目は、争い事がないってこと」

「この世界の人たちは争いごとを一切しないの。エゴがなく、人のためにという思いで日々過ごしているの」

「何が関係あるんですか?」

「戦争がないのよ」

「つまり争うという余計なことをしてないで日々人のために何かをしようと過ごしているからよ」

「考えてごらん、人間界では小さい争いから大きな争いまで日々行われているし、過去にも行われてきたわよね」

………」

「だからこっちの世界にはないけど、人間界に存在しいてるものも結構あるのよ。何かわかる?」

「ん~、わからないです」

「こっちの世界には、銃や爆弾や戦車などは戦争に関わるものは存在しないわ。核爆弾なんて愚の骨頂よ」

ナミさんの口調が激しくなってきているのがわかる。

「人間界の歴史は争いがあるから遅れているのよ」

「こっちの世界は争い事がないからその分何倍も世の中のために進化しているってわけ」

「戦争や争い事から何かいい事得られた?」

「いえ、いいことは何もないです」

「でしょ、何もいいことなどないのよ」

「そのためどれだけ多くの人がこっちに戻ってきたことか」

ナミさんが言っていることには説得力があった。

私たちの歴史はどれだけ争い事をしてきて、今なお世界を見ればまだ争い事が絶えない。

身近な人間関係でも争い事は時代を超えて行われている。

大なり小なり人間は争い事を続けている。

あの世から見たら私たちがやっている争い事はどれだけ醜く見えているんだろうか。

戦争や争い事に費やした時間をもっと世の中のために使ったらどれだけいい世界ができたことか。

色々考えているとナミさんが立ち上がって道路のほうに歩いていった。

戦争の話をしたから気分を害したのかしら。

するとナミさんがこっちに来なさいと手招いている。

手招いているナミさんの後ろでは物凄いスピードで車が走っているのが見える。

ナミさんの所に近づいてよく見てみると、車には車輪がなかった。

少し浮いて動いている、いや飛んでいるというべきなのか。

ここまで発展しているんだと感心してしまった。

「これがこっちの世界の車よ。凄いスピードでしょ」

確かに物凄いスピードで走っている。

随分あぶない乗り物だと感じた。

そんな物珍しく車を見ていると後ろに人影を感じた。

そして突然後ろから押されるのを感じた。

えっ!

気づくと道路に倒れこもうとしている自分がいた。

あれっ、このままじゃ車にぶつかる。

よく事故が起きる瞬間ってスローモーションに見えるというけれど、私は今それを体験している。

ゆっくりと道路に倒れこもうとしている自分と、そんな自分に向かって走ってくる車が見え

ああっ、

私死ぬの?

まだまだやりたいことがいっぱいあるのにこのまま死ぬのはいやだ。

世界一周旅行、日本グルメツアー、イケメンの彼氏、バッグに宝石、これからだっていうのに。

いや!

絶対に死にたくない。

でも時間は止まってくれない。

そんな思いは届かずゆっくりと地面に倒れこんでいる自分がいた。

道路に倒れこんだ瞬間、

ドンッ

車が体に当たったのを感じた。

続きは54話でお会いしましょう!

こんなのも書いています。

「雄太」と「里美」がビジネスマンとして

何をやっていくかをマインドを通して学んでいるブログです

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宝石が想像以上に凄い

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静かにあなたは語り始めた。
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僕が機械は信用出来ると思っているから
だって、機械に感情は無いから単純で分かりやすい
ひとは僕に対して何を思うかは分からない
でも、機械は手を掛ければ掛けるだけ…
僕に寄り添ってくれるような気がしたんだ
仲良く話し合う誰かと誰かを見たり、
テレビのなかの人々が笑い合う光景を見たり、
例えば恋人達を見て
寂しく無いだなんて言ったら嘘になる
だから、『Electric Love』を開発して
誰か、僕が真っ直ぐに向かい合えるひとと話せたら…
そんなひとがもしも、どこかにいれば
今まで見て来た誰かや誰かのように
僕もひとを大切に思って思われたら…
そんな風に夢を見た
ユノヒョンが偶然
『Electric Love』にログインしてくれた事
それは僕にとって、変わらない日常に彩りを与えてくれるものになった
画面越しでは有るけれど、
誰かと話していて初めて『楽しい』と思った
変わり映えしなかった日常
でも、明日が来る事が楽しみになった
寝不足になったってユノヒョンがログインしてくれるのを待ち侘びるようになった
せっかく『Electric Love』のなかで
顔を見ずに楽しく話せるようになった
それなのに現実世界でも出会ってしまい、
赤面症で上がってしまう性格のせいで
上手くコミュニケーションが取れなくなった
ゲームのなか、赤面せずに上手く話せていた僕を
ユノヒョンは好きだと言ってくれた
それなのに、ふたりの僕を別人だと思っているユノヒョンが現実世界での僕とも嬉しそうに話したり、
つまらない僕を大学でわざわざ探したり…
それがどうしてか分からなくてもどかしかった
分からない、自分の気持ちすら分からないなんて
こんな事初めてなんだ
だけど、今だって…
ひとりでいつものベンチに座って
来るか来ないかも分からないユノヒョンを
まるで待っているようにそわそわしていた時は
頬に触れる風が冷たくて、心も何だか寂しかった
でも、今はユノヒョンが左隣に居るから
寒さだって何故か感じなくなってしまった
心拍数も上がってしまって困るんだけど
言ってしまったら嫌われる、馬鹿にされるかもしれない
そう思いながらも自分のコンプレックスを話した
でも、ユノヒョンは『気にしなくて良い』
そう言ってくれて少し、気持ちが軽くなった
でも、今度は顔を見なくても声を聞いたりしただけで顔が熱く、赤くなるようになってしまった
もしも風邪っぴきのユノヒョンが大学に来たら、
もしも昼に僕がいるベンチにやって来たら…
そう思って作って来たスープをユノヒョンは嬉しそうに飲んで美味しいと言ってくれた
それだけで僕の方が嬉しくて、また顔が赤くなる
そんな僕をユノヒョンは覗き込んで来るから、
恥ずかしいし困ってしまった
だから、どうして赤くなるのか分からないと言ったら、
ユノヒョンはもっと嬉しそうに僕を覗き込む
これ以上心拍数が上がったら危ないんじゃあないかと思った
「俺からしたら可愛いけど、
チャンミンにとっては大事な事なんだって分かるよ
でも、やっぱり…
昨日、ゲームのなかで赤くなっていたのは何で?」
「…近過ぎます」
隣で、体温が伝わって来そうなくらい近くに座っている事だって緊張するのに、地味な僕とは比べ物にならないくらい整った顔に近付かれて思わず仰け反ったらくすりと笑う
「変な事って…
俺を好きになって、って言った事?」
「…何度も言わないでください」
会いに来てくれて嬉しい
勿論風邪は心配だけど…
昨日もユノヒョンの部屋で話して、
その後も画面越しで話したのに
今まで話せなかった事も勇気を出して話したのに…
それでも嫌われなかったと思えて安心した
安心したらもっと声を聞きたくなるだなんて
僕は何だか欲深い
「多分、俺の事を好きなんじゃ無いかな?
好きになって、じゃなくて好きなんだと思う
どう?」
「…」
僕がユノヒョンを『好き』
その言葉が耳に届いて脳に達して…
でもまだ分からない
だって、好き、を確実には知らないのだから
ずっとずっと、人前に出ると赤くなる事が嫌だった
それを知られたら、見られたらおかしいと思われると思ってきた
だけど、ユノヒョンはそんな僕を知っても会いに来てくれた
だから、緊張するけど…自分だけでは分からない、持て余す気持ちをユノヒョンに聞いて欲しいって思ったんだ
「ゲームのなかで…相談したんです」
「…え」
ユノヒョンが目を丸くした
確かに脈絡が無かったかもしれない
でも、自分でもまだ分からないし整理出来ない気持ち
言葉にするのも難しいんだ
「どうして僕が分からない気持ちを、
ユノヒョンやゲームの女の子達は分かるんですか?」
スープを飲む為にマスクを下げているユノヒョン
目の前の整った小さな顔は赤くなっている
きっと、それは風邪を
いて熱が有るから
そして、僕が今赤くなっているのは
ユノヒョンの顔を見ているし見られているから
そうなんだって思おうとしたいのか、
それとも否定して欲しいのか、
どうして僕はこんな事をユノヒョンに話しているのか…
「ゲームの女の子、って『Electric Love』の事?」
「…そうです……っ…ユノヒョン…」
「少し熱い」
左隣のユノヒョンが身体ごとこちらを向いて、
左手がゆっくり伸びて僕の右頬に触れた
風は冷たい筈なのに、触れられたら
もっと熱くなって逆上せそうになる
「…ユノヒョンが触るから、もっと熱くなるんです」
「どうして俺が触ったら熱くなるの?
俺以外の誰かが触れたら?」
「そんなの…分かんない…」
ゆっくり顔が近付いて至近距離で覗き込まれる
ここはひとはなかなか来ないけれど、
でも誰に見られるか分からない
離して欲しい、恥ずかしい
それなのにユノヒョンの手を振り払う事が出来ない
ぎゅう、と目を瞑ったら
今度は左頬にも掌が触れて、包まれた
「ゲームのなかの女の子は何て言ったの?
チャンミンは何て言ったの?教えて欲しい」
目はもう開けられなくて、
頬に触れるユノヒョンの掌だけに
感覚が研ぎ澄まされるようになる
僕がデータを入力したキャラクターの女の子
彼女は僕に、それは恋では無いのかと言った
でもそんな事分からない
自分に自覚なんて無いのに言えない
でも、黙っていてもユノヒョンは手を離してくれない
何も言わないからそっと目を開けたらもう一度
「聞かせて」
そう、優しく言われて…
どうしてか抗う事が出来なかった
「恋は、体温が上がって鼓動が速くなる…
そう言われました」
「チャンミンは今熱い?頬は熱いよ」
「…熱い、どうしてか分からないけど熱くて…」
熱いし、見つめられたら目頭が熱くなって
泣きそうになる
でも、それが嫌じゃなくて
どうしてなのか分からない
きっと泣きそうになっている事だって、
こんなに近くに居たらユノヒョンも気付いている筈
それなのに手を離してくれない
「他には?何て言われた?」
「…好きなひとを見ると…
瞳孔が開いて多少の興奮状態になるって…」
「へえ、じゃあちゃんと目を開けて?」
「……見ないでください」
大学の売店で初めてユノヒョンの姿を見て、
そして腕を捕まれた時のように
『離して』
そう言えば良いのに、顔を背けたら良いのに…
「チャンミン、瞳孔が開いてる
どうして?」
「…ユノヒョン、近い…」
鼻先が触れそうなくらい近付いて、
ユノヒョンの黒くてまるで宝石のような瞳が目の前
近過ぎるからか、涙が滲んでいるからか
ぼやけてしまう
そうしたら少しだけ恥ずかしさは薄らいだ
「チャンミンも触って?」
「え…」
左手が頬から離れた
緊張しなくて良いから安心すれば良いのに、
それを寂しいだなんて思った
でもそれも一瞬で、ユノヒョンの左手は
僕が膝の上で固く握っていた右手に触れて、そっと掴まれて持ち上げられた
「俺の頬を触ってみて」
「何で、ですか」
「触れば分かるよ」
赤くなっている頬
ユノヒョンと僕とどちらが赤いかは分からないけど、
きっと風邪で熱が上がっているのかもしれない
手を包まれたまま、ユノヒョンの頬まで導かれて
ゆっくりと触れた
「…熱い、やっぱり熱が上がったんじゃあ…」
昨日よりは元気そうに見えるけれど、
また悪化したら大変
帰った方が良いのでは…
そう言おうとしたら、ユノヒョンが微笑む
「熱は無いよ、それに授業を受けている間はやっぱり少ししんどいかなあと思ったけど、チャンミンに会ってから元気になった」
「じゃあどうして熱いんですか?」
「チャンミンが好きだからだよ
好きなひとが目の前に居て、触れて、そして触れられてるから」
そう言うと、さっきまでユノヒョンの左手が触れていて、でも今は寂しくなってしまった右細に唇が押し当てられた
「…っまた勝手に…」
「好きだし、
チャンミンも俺の事を好きだから良いだろ?」
「…好きなんて、恋なんて分からない」
「初恋だったら分からなくても恥ずかしく無いよ
初めて俺がログインした時に言っただろ?
『恋とか愛が何なのか一緒に探しましょう』って
俺は見つけたから、後はチャンミンだよ」
恋を知らない
だからまずは友人を、
何でも話せるひとを見つけたいと思った
それなのに、友達を飛び越えてユノヒョンは
どんどん僕の心のなかに入り込んでいく
「ちゃんとしたキスは風邪がちゃんと治ったら
今はチャンミンに移したら大変だから」
「…っ…あ…」
もう一度、今度は額に熱い唇が触れて離れていく
掌も唇も離れてしまうと、何だか寒くなるし寂しい
「恋は分からない

も、ユノヒョンが居たら、ユノヒョンが触れると
泣きたくなるのにどきどきするのに…
嫌じゃなくてもっとって思うんです」
どれだけ勉強したって感情をコントロール出来ない
自分自身の感情が分からない
データを蓄積しようとしても恋を知らないから出来ない
こんな面倒ならば機械と向き合っていた方が良い
きっと、少し前の僕ならそう思っていた筈だ
だけど、今は…
どうして僕はこんなにユノヒョンに反応してしまうのか、その理由が知りたい
「もっと、って思ってくれるの?」
「どうしてか分かりませんが…」
感情を持て余すなんて情けない
自分の気持ちが何なのか分からないなんて情けない
でも、そんな僕でも…
「嬉しいよ」
ユノヒョンがくしゃっと目を細めて笑ってくれるから、
それだけでやっぱり泣きそうになる
どうしてなのか分からないけれど、胸が締め付けられる
こんな自分を少しずつ受け入れて…
この感情の正体を、ちゃんと自分で知りたいって思った
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