ジョージは存在しない
2019年1月29日、スコットランドの人口4番目の都市ダンディー(Dundee)を訪問しV&A Dundee(ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ)をおとずれたウィリアム王子とキャサリン妃。
メーガンさんの登場以降、クラッチ以外も取り入れられたキャサリン妃。
ManuAtelier “Micro Bold” bag!
何が入っているのだろうかサイズのクラッチから、何か入っているのかな…?サイズのミニバックも。
Prince William, the Duke of Cambridge and Catherine, the Duchess of Cambridge, arrive to officially open V&A Dundee on January 29, 2019.
ウィリアム王子、キャサリン妃、そしてハリー王子は3人で立ち上げた「ヘッズ・トゥギャザー」を通じ、メンタルヘルス問題に対する誤解や偏見をなくそうとさまざまな活動を実施している。プロジェクトを立ち上げた3年前と比べても、現在ではメンタルヘルスに対する意識とケアの重要性は高まっていますが、2019年1月、ウィリアム王子が世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相と対談し、2017年にメンタルヘルスのチャリティ「ヘッズ・トゥギャザー」の設立時に「多くのセレブに支援を呼びかけたがことごとく断られた」と暴露。王子いわく、メンタルヘルスに対するネガティブなレッテルは、戦争を体験した世代によって生み出された可能性もあるそうで、「どういうわけか、自分の感情を表に出すことにためらいを感じる人が多いようです。特にイギリス人によく見られる傾向のように思います」「これまで負の感情への対処法は、ひとつしかありませんでした。それは、『ネガティブな感情を自分の中に閉じ込める』というものです。私たちは、それを上の世代から引き継ぎました」「新しい世代は、それが健全な対処法ではない」「感情を言葉にして伝えることが大事である」と感じているそう。
ウィリアム王子は過去の出来事を振り返って、「心に大きな傷を負ったことを誰かに話していなかったら、精神状態は悪くなる一方だった。自分の子どもたちにも(ネガティブな感情が)悪影響を与えてしまう恐れもあるため、出来事について話すのは勇気が必要」「いくら心に鎧をまとっていても、自分の家族にも影響を与えるような予期せぬ出来事が起きてしまったら、どうすることもできません」と意見を語っています。
手始めに元海軍将校フィリップ殿下に聞いてはどうでしょうか。1994年、第2次世界大戦(World War II)の「Dデー」50周年のドキュメンタリーで、ストレス・カウンセリングについてのコメントを求められて 「それが戦争というものの一部だった。私たちのころはカウンセラーなんていなくて、誰かが銃を撃つたびに『大丈夫ですか?何かとんでもない問題を抱えていませんか?』なんて聞いたりしなかった。進み続けるのみだった」と語っています。
なお5歳のジョージ王子、3歳のシャーロット王女、9ヶ月になるルイ王子の母親であるキャサリン妃も、母親業の大変さについて再び言及。
様々な事情から生活が困難な家庭を支援するチャリティ「Family Action」で、Family Lineというホットラインのサービスがローンチされるにあたり、本部を訪問したキャサリン妃は「母親はとても大変です。赤ちゃんが生まれたばかりのうちはサポートしてくれる人がたくさんいますが、1歳を過ぎると離れていってしまい、それ以降はあまり助けてもらえる機会が減るからです。そのため、様々な本を読まざるを得ません。誰もが同じような闘いを経験すると思います」と語りました。
以前にも2017年に、母親になったばかりの人が出産後のメンタルヘルスについて正直に語ることの重要さにスピーチをしており「ほとんどの母親たちが受けられないようなサポートを受けている私ですら、大変だと感じるのです。母親になるとはどういうことかという、この上なく圧倒されるような経験には、どんなに準備しても太刀打ちできません」「私も含め、多くの母親にとって、それが時に自信喪失や『自分は無知だ』という気持ちにつながってしまうのです」と「時に孤独で孤立している」と感じたことを明かしていました。
活動については素晴らしいと思いますが傷つき、 悩み、苦しんでいる人たちにの中にはトラウマやその怖れや悲しみの感情を表現できなかったり、すでに過去に表現しても否定されたり、頑張れと励まされて終わっていたり(それを思い出したくない)こともあると思います。断られたと世界中に向けて言われたセレブの中に傷を持った人がいないといいのですが…。
ひとりひとりの心の傷や痛み、喪失は形が違うものですので、静かに心に秘めたまま時が流れるのを待つほうがいいという人もいれば、誰にも言わず、だれも気が付かないほど毎日を強く明るく進む人もいる。
そういう人も自分の心を無視しているわけではなく、誰にも邪魔されないで、1人で傷ついた時のその気持ちを想像の中で拾い上げて自分で感情を処理できるのかも。誰かに話すことも癒しの一つの手段として尊重しつつ、悪循環に陥らないようにサポートしあったり、予防したり、誤解を解いていく活動をがんばっていただきたいなーとニュースを見て思いました。
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