東洋思想から見るラウドネス
恐らく世界中の音楽をあたってみても「ブッダ・ロック」なるジャンルに
カテゴライズされているのは、」
1990年代中頃~後半にかけてのラウドネスだけでしょう。
そもそも、この「ブッダ・ロック」なる呼称そのものが自称ですから
当然と言えば当然ですが・・・・
まず「仏陀ロック」の定義の前に「仏陀(BUDDHA)」という言葉を辞書で引くと
1.釈迦の尊称。ぶつだ。
2.真理を悟った者。すべての煩悩を打ち消し、完全な真理を実現している者。覚者。仏。ぶつだ。 〔「仏陀」とも書く〕(大辞林 第三版)
とあります。つまり「仏陀ロック」は「釈迦ロック」
あるいは「悟りロック」という意味なりますが、
前者では仏教に限定されるので、仏陀と呼ばれるような
悟りの境地にタッカンが達したかは定かではないにせよ
悟りと関連がありそうです。
音楽的には東洋的なインスピレーションから生まれた、
ヘヴィなグルーヴのロックというイメージですが、
メンバーを見ると第3.5期といった感じの
“HEAVY METAL HIPPIES”やタッカンのソロアルバム
『氣』と『輪』は入るのか?が今回の議題です。
まず”HIPPIES”ですが、音楽的な方向性はそれまでと比べれば
明らかに仏陀ロック寄りです。
とはいえ、三部作ほど悟り(この場合は漠然としていますが
「第四期らしさ」です)切れているか、というと難しいところです。
第四期のベーシスト・柴田直人も当然ながら
レコーディングには参加していないので、
リズム面でも三部作とは一風違うものになっています。
結局、仏陀ロックの入り口という評価が適切でしょうか。
発表順に聴くことで音楽性の変遷を感じながら入っていくという
意味では入門編としても通用するでしょう。
タッカンのソロアルバム2作ですが、僕は『輪』を聴いていないので
『氣』の印象だけでいえばかなり仏陀ロック寄りなインスト・アルバムです。
両作ともジャケットはサイケなバックにタイトルの漢字一文字が
入っているという統一されたデザインがなされています。
レコーディングに参加した顔ぶれは曲により多様ながらも
ソロアルバムだけにその世界観が前面に出ることで統一感を保っています。
ジャズっぽい曲が入っていることを考えると、
仏陀ロックと言うよりはその嗜好を覗かせたアルバム、というところでしょうか?
結論
サイケデリックなイメージはこの時期のラウドネス・高崎晃の
どのアルバムにも共通してみられる特徴ではありますが、
仏陀ロックとはそれだけでひとくくりに出来るほど浅い概念だとは言い切れません。
三部作はまぎれもない仏陀ロックとしても、それ以外のアルバムは
「関連作」として扱うのが最もわかりやすいでしょう。
仏陀ロック入門も「関連作」から入るのが適当であると考えています。
6/16 追記
改めて『雷神』やBURRN! JAPANのインタビューなどを読み返すと
(最初から参考にして書けという話ですが)、この時期は
オリジナリティを追及していたことが判ります。
日本人(というか、第四期ラウドネス)にしかできない
ロックの一つの形が仏陀ロックだったのでしょう。
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なんと、YOSHIKIが始まったのに、ラウドネスのライブの余韻が残りすぎてて、特に右耳が麻痺してる。VTRの音が超小さく感じる。
おのれラウドネス。いや、最高だったんですけど。
#YOSHIKI