フレコが欲しいのではない。キレイが欲しいのである。
僕は、去年の5月まで、2年10ヶ月の間、福島で除染作業員として働いていました。
もう辞めてからだいぶ経つので、もし求められるなら、いろんな事を書いていってもいいかな?
って思っています。
今日は3月11日なので、少しだけ書こうと思います。
聞きたい事などありましたら、僕が知る範囲で教えますので、コメントやメッセージなどでどうぞ
除染作業は、環境省がゼネコンに発注して行われています。
そのすべてにおいて、談合が行われているのは、当然の事であり、最近リニアの事で逮捕者など出ていますが、大きな予算が組まれる公共工事において、談合の無いものなど無いのです。
それが現実です。
そんなの周知の事実なのに、なぜあそこまで騒ぐのか不思議です。
ちなみに談合の事を、業界では「勉強会」と言います。
関係者から直接聞いた話しなので間違いないと思います。
たまに、経営に切羽詰まった業者が、談合により決められた価格よりも安く入札して、仕事を受注する事があって、その事は「鉄砲を撃つ」と言うそうです。
これは地方自治体が発注する、比較的小規模な工事において、稀に行われるそうで、鉄砲を撃った業者は、その後の工事において勉強会に参加させてもらえなくなるので、いずれは潰れるらしいです。
福島の除染は、環境省が大手ゼネコンに発注。
ゼネコンは元請けという事になります。
これは一社ではなく、複数のゼネコンで構成される「ジョイントベンチャー」という組織で構成されます。
略して「JV」と呼ばれています。
JVは、下請けに工事を発注し、進捗や費用の管理などを行います。
JVの下請けは、一次会社と呼ばれ、より狭い範囲の工事において管理を行います。
実際に工事を行うのは、一次会社お抱えの二次会社です。
人員の少なかったり、専門性の高い仕事を請け負う一次会社の場合、社員が直接作業するケースもありますが、ほとんどの場合、一次会社は管理だけを行います。
ここまでは、比較的しっかりした会社が多いのですが、二次会社や三次会社になると、かなり怪しい会社ばかりです。
除染で一儲けしようとした輩が、もぐりみたいな会社を作って、作業員をかき集め、現場に送り込んでるのです。
そして賃金をピンハネして儲けるというシステム。
まあそれも最初のうちは、ボロ儲けだったのですが、最近は一次会社から貰えるお金が少なくなり、また除染範囲が狭まった事から、仕事を確保するのが困難になり、ほとんど儲からなくなっているのが現実です。
これについては、一次会社も同じです。
巨額の利益を得ているのは、元請けのゼネコンと、そのゼネコンと癒着している一部の一次会社のみ。
さて実際に作業を行っている除染作業員ですが、その多くは二次会社や三次会社に所属しています。
危険な場所で仕事している事もあり、国民の印象としては、かなりの賃金を貰っていると思われがちですが、実際はそうではありません。
除染は、場所によって、放射線の影響に差があるため、危険手当が出る場所もあれば出ない場所もあります。
最初のうちは、原発20キロ圏内であれば1万円あった危険手当も、線量が下がったり、東電が支払いを拒否したりで、6600円に下がったり、ゼロになったりしています。
今現在だと、危険手当が1万円出るのは、原発や大熊町と双葉町だけじゃないかな?
それ以外の地域は、危険手当がそれ以下か、もしくは無いので、作業員は1日あたり10000~13000円くらい貰っています。
では危険手当が1万円の場合はと言うと。
普通に考えたら、給料+1万円なので、受け取る日当は2万円を超えるはずですよね。
でも実際には、15000円~16000円くらいしか貰えません。
法令で定められた最低賃金がプラスされるだけなのです。
でも実際、国が除染作業員1人に対する予算は、場所によって異なるけど、僕が以前仕入れた確かな情報では、南相馬市小高では1日当たり45000円だったそうです。
ただしこれは常用雇用の場合であり、請け受注の場合は、また別の話しになると思います。
除染作業員は、原発から近い危険な場所において、最低賃金で働いている。
年収が、400万円に達する除染作業員はほとんどおりません。
これが事実なのです。
僕が、ここへきて除染の内容を書く事にしたのは、ある事件がきっかけです。
除染の現場に置いて、2次会社以下の立場は非常に弱く、何か問題を起こすと、個人はさることながら、会社ごと締め出されます。
なので、一緒に働いて今もなお福島にいる仲間達を守るために、あまり詳しい事は書けませんでした。
しかし僕が最後に働いていた大熊において、かなり幅をきかせていた1次会社が大問題を起こして、元請けの清水建設から排除されることが決まったのです。
その会社の名は「相双リテック」
震災後に、除染をする事を目的に作られた会社で、元請けの清水建設に深く癒着して、暴利を得ていた会社です。
2016年には、100億を超える売り上げを誇っておりました。
そのうち、43億円が役員報酬。
多くの2次会社を抱え、安いお金で目一杯働かせて、得た利益を役員だけで貪っていたのが大問題になったのです。
1次会社からJVへ出向する事は、珍しい事ではないのですが、大抵の場合、現場ごとに1人か2人くらいです。
しかし相双リテックは、清水建設と癒着し、10人以上をJVに出向させていました。
大熊の現場において、相双リテックの力は、清水建設よりも強かったのです。
下で働いていて、とても異常に感じました。
相双リテックの会長は、野球が大好きで、社員を使って草野球チームを作っていました。
それはまあ、よくある事だとは思いますが、力の入れ方が尋常ではないのです。
名門高校出身の選手を雇い、チームを結成して、仕事時間中に練習をさせていました。
おそらくですが、これも名目上は、常用の除染作業として請求していたのではないかと疑います。
硬式の社会人野球ではありませんよ。
軟式の草野球です。
そうして力を付けたチームは、草野球の全国大会で準優勝しました。
< p>2年前、1人の投手が、ドラフトでヤクルトへ入団しています。
相双リテックの会長は、1千万円相当の腕時計を監督へ送ったとの報道もあります。
試合の際には、参加の除染作業員全員に対して、球場での応援を強要する事もありました。
これは僕が応援?へ行った時に、自分で撮影した物です。
こちら側は満席なのに対して、相手側はガラガラ。
そりゃそうですよね。
草野球ですもん。
選手の家族くらいしか応援には来ませんよ。
除染作業員に、専属の応援団を作らせて、プロ野球バリの応援もさせています。
トランペット演奏で、選手1人1人の応援歌があったほどです。
平日、正規の仕事が終わった後や、時には3時で仕事を上がらせて、応援の練習をさせていました。
応援団長は、元タイガースの私設応援団員。
選手達には、ハワイ旅行をさせたりして、それはそれは優遇されていましたが、社長の趣味で、毎週毎週日曜日に試合じゃ、たまったもんじゃないですよね。
特に応援団の人達は可哀想でした。
とにかく、この野球部は、とてもとても滑稽なものでした。
このたび、僕が所属していた会社は、相双リテック傘下ではなくなります。
これで、気兼ねなく、自由に書けるようになりました。
今後、除染に関する質問などがあれば、僕の知る限り、お教えしたいと思います。
僕が経験した除染は以下の通り。
宅地除染、農地除染、森林除染、道路除染、仮置き場造成、仮置き場はい作業、フレコン運搬、一次会社へ出向し管理業務。
知りたい事を具体的に言って下されば、報道されていないような事も含め、今後書いていきたいと思います。
もし要望がなければ、もう除染の事は書かないかも知れません。
フレコでおしゃれに演出
フレコ 関連ツイート
モンストやってる人、フォローください。こちら無課金でやらせて頂いています。
フレコ450141424
⬆️
是非申請してください。 https://t.co/XxsTVknsxu
https://t.co/xdrvOqkyWR