学研ひみつシリーズ『BRAHMANのひみつ』
音楽の力とは言うけど、「そもそも音楽の力って何?」って思うことはある。
明らかに目の前に実在する何かではない。確かに人間の声を使ったり、楽器を使ったりしているのだけど、声や楽器の音色だけに反応しているのではない。
精神的なものに依る所が大きい。
音楽にはメロディやリズム、歌詞や声や楽器の音の使い方があるが、それ全てを引っくるめて心に届いているのだ。
早い話しが、音楽によって心が動き、それが行動を起こすきっかけとなっている。
また、元気づけられたり、癒されたり、その人の心の在り処になるのが音楽であり、心と音が反復しているのが音楽の力ではないかと思っている。
どんな時に音楽を聴くのだろうか?
辛いとき、悲しいときに聴く音楽もあるし、気分が乗っているとき、楽しいときに聴く音楽もある。
また、人と繋がるきっかけになる音楽もある。
日常の中にある音楽、それは紛れもなく自分の心の中にある。
言ってみれば、世の中、ありとあらゆる音楽がある中で、その人らしく生きることが出来て、その人の個性を生かすことが出来て、自分にとって何か感じたり、心を動かすことが出来る音楽こそが、その人にとって生きる道標ともなって行く音楽を選んで自分の中に取り入れられていると言って良い。
ライヴやフェスは日常の延長になればいいけど、実際には当たり前のこととは言い難いので、非日常の中で普段出せない自分を出すことが出来る場であり、単なる娯楽ではない。
俺にとっての音楽の原点はビートルズですが、長く生きて来て、自分のアイデンティティを確立したのがパンクロックだった。
THE OFFSPRINGから始まって、Hi-STANDARD、BRAHMAN、Ken Yokoyama、NAMBA69、KEMURI、THE BLUE HEARTS、現在進行形と言うことではザ・クロマニヨンズ、NOFX、RANCID等が心の拠りどころとなっていたし、今もそうですね。
でも、それだけではなく、10-FEETもWANIMAもマキシマム ザ ホルモンも自分の好きな音楽の中心になって来ている。
GREEN DAYもELLEGARDENも東京スカパラダイスオーケストラもMONGOL800もHUSKING BEEも、AA=もlocofrankもFlogging MollyもMe First And The Gimme Gimmesも挙げたらキリがないし、これからSiMやDizzy SunfistもHEY-SMITHも、04 Limited Sazabys、MAN WITH A MISSIONも、もっと聴いて行くことになるのだろう。
やっぱり心の拠り所、言ってみれば自分が帰れる場所、それが音楽であり、心のガソリンとなるのがパンクロック。
旅をしているときに感じる音楽もあるのかもしれないけど、むしろ旅に帰って来てほっとしたときに音楽を聴きたくなる。
人それぞれ持っている世界はその人の生き方であり、人の生き方をとやかく言えるものではない。
とにかく頑張ろうと思う。
最後になりますが、改めまして、地震により被災された方に心よりお見舞い申し上げます。