お金じゃ買えない価値がある、買えるものは、ラウドネスで。
「OK Let’s Get F〇CKI’N CRAZY NIGHT!!」
リードヴォーカルの咆哮一発で、独特のギターリフからスタート!
先日私は日本のヘヴィメタルバンド、ラウドネスのメンバーでベーシストの山下昌良さんと、セッションバンドで共演できる幸運に恵まれ、一曲ではありますが彼らの代表曲「CRAZY NIGHT」を、一緒に演奏できるという貴重な体験をする事ができました。
ラウドネスといえば、私が高校生の時1981年にメジャーデビューして、80年代中盤には海外進出、ビルボードTOP100にアルバムを送り込み、さらにアメリカンハードロックの巨人、モトリークルーの前座ではあるものの、日本人アーティストとして初めて、「マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)」のステージに立つという快挙も成し遂げ、名実共に日本を代表するロックバンドとなり、現在ももちろん現役で日本のメタルシーンを牽引する存在です。
そんな憧れのバンドのメンバーと、まさか共演できる日が来ようとは・・・。
きっかけは名古屋市内に店を構える、とあるロックバーでした。
そこのマスターから、「ラウドネスのメンバーを招いての、ジャパメタ(ジャパニーズヘヴィメタル)のイベントを開催するけど来ない?」という話が出ました。
そして、よくよく聞いていくうちに、イベントの最後にアマチュアセッションバンドで、課題曲6曲を山下さんのベースで演奏できるという事でした。
その話を聞くやいなや、その日に一緒に同行していたメタル好きな税理士(以下メタル税理士)が「出ます!出ます!絶対に出ます!!先生も一緒に出よう!!」と言ってしまってました。(笑)
私自身、この話を聞いた時は正直凄い事だなと思いましたが、冷静に考えると観客はほぼ全員ラウドネスファン、しかもアマチュアとはいえ日々ラウドネスの楽曲を練習しているであろうプレイヤー揃い。その人たちの前での演奏、しかも隣には本物のベースプレイヤー山下さんがおられるのです。彼はよくそんな状況での出演を即決断できるものです・・・。(^^;
ちなみに課題曲は
・Lonely Player・In The Mirror・Crazy Doctor・Let It Go・Crazy Nights・The End Of Earth
以上の6曲です。
形の上では当日の手上げ制で決定するとのアナウンスですが、当日になってメンバーが決まらないと困ってしまうので、事前にどの曲を誰がどのパートで演奏するのかを確認しなければなりません。
我々の演奏楽曲はラウドネスのライヴでは必ず盛り上がるCrazy Nightに決まり、次はメンバーですが・・・迷っている間もなく、メタル税理士の勢いに押されリードヴォーカル担当で、出演を承諾してしまいました。(笑)これでベースの山下さん、ドラムスのメタル税理士、リードヴォーカルの私(自称メタル歯科医)が決まり、残るはギタリストです。
ヘヴィメタルの楽曲といえば、どのパートも超絶技巧の連続です。しかもリードギターはその中でも華形パートと言えます。オリジナルメンバーの高崎晃さんのパートを完全コピーしようとしても、並大抵の苦労でないことは容易に想像できます。私の知り合いで昔からラウドネスの大ファンのメタルサラリーマン(メタリーマン)に連絡したところ、幸運にも二つ返事で出演を承諾してもらえました。やはり彼の高崎さんへのレスペクトは現在も継続しているようです。
さて、出演が決まったものの自分自身本当に歌えるのか心配になり、(本番は2週間後に迫っていた為)さっそく翌日診療後に一人カラオケで練習、自分の声で一曲通して出せる事を確認できました。更にはメンバーと実際に合わせるため貸しスタジオで3日間に渡り二時間ずつ練習し、なんとか恥をかかないように演奏できるようになりました。
ドラムスのメタル税理士はかつてのオリジナルメンバー故樋口宗孝さんのドラムスクールの卒業生、ギターのメタリーマンは中学生からの高崎晃さん大好きなギター小僧、私はといえばバンド経験はないものの、声量と声域には自信があるので、カラオケでもマイクを使用することなく歌える事ができます。なんとか二井原実さんに近づけられるよう頑張るだけです。
そしてついに当日を向かえました。開場は夕方ですが、朝から何か落ち着きません。
大丈夫!今まで幾度となく練習を繰り返し、夢の中までも練習したから絶対に上手くいくはずだ!!そう自分に言い聞かせ、高ぶる気持ちを抑えつつ夕方過ぎには会場入りしました。
「勝手にジャパメタナイト!」全国を回って行われているイベントの名古屋場所というところでしょうか、栄のとあるバーの中に演奏できるステージがあり、50人ぐらいの収容人数かと思われます。お客さんの平均年齢は40~50代で、ほぼ我々と同年代。皆さんこの日を楽しみに来ているのが分かる熱気でした。
ステ
ージの順番は世話役のロックバーのマスターのバンド、地元出身のメジャーバンドが数バンド、次が現ラウドネスベーシスト山下昌良さん率いるバンドと続きます。そして最後がいよいよアマチュアセッションバンドの出番となります。
当たり前ですが、メジャーバンドはどのバンドも素晴らしく、会場の盛り上がりもボルテージがグングン上がっていきました。
最後のセットチェンジで、いよいよ次はアマチュアセッションバンドの登場です。
曲順も決まり、我々のバンドは6バンド中5番目の登場となりました。
高崎モデルの高そうな真っ赤なシグネチャーギターを持参した方や、二井原さんのステージで使用していた同型のサングラスなど、なりきり度もかなりハイレベルでした。
それにしても皆さん上手い!しかもテクニックのみならず、どのバンドもラウドネス愛に満ち溢れ、感動するほどでした。やがて4バンド目が終わる頃には緊張もMAXを通り越して、我々メンバー同士もハイテンションのあまり、笑いが出る状態です。
もうやるしかない!!!
この日の為に仕込んだ日章旗のマントと、二井原さんが履いていた白いブーツがこの日に間に合わなかったので、やむを得ず白い長靴を履きステージに上がります。(笑)
隣には憧れの山下さんがこちらを向いてスタンバってらっしゃる。ギターのメタリーマン、ドラムスのメタル税理士も準備OK。
私の咆哮と共に至極の時間が始まりました!
Let me hear you shout andscream.
(中略)
まるで夜空に上がる打ち上げ花火のように、最高の時間が終わってしまいました。
山下さんの弾く重厚なベースラインに感動しながら、客席の皆さんの手拍子や途中で入るMZA!の合いの手、Hey! Hey! の掛け声も一緒に合わせてくれたり、何より山下さんが一緒に盛り上げてくれたのがとても嬉しかったです。
終演直後、山下さんから握手を求められ、「その長靴いいなぁ、俺も買おうかな~」と話しかけられ、「ぜひ!」と答えた会話が今でも印象に残っています。
反省会ではここ数年で一番うまいビールを飲みながら、ギタリストのメタリーマンから「ちょっとミスった所があったから、次はもっと上手にやりたいです」と言われ、ドラムスのメタル税理士からは「先生、次は何やる?」と言われました。(笑)やっとの思いでこの緊張から解放されたので、もう当分やらなくていいかな~、なんて思っていましたが・・・どうやら、次誘われたら懲りずにまたやってしまいそうです。 STAY METAL lml
3万円で作る素敵ラウドネス
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世界のラウドネスが‼️
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