関根 もうひとつ、地球をつくるとしたら。
毎晩妻と聖書を一章ずつ読んで、その後話し合うという聖書研究をしています。
先日までヨブ記を研究していたのですが、この記述は聖書に書かれている以外の裏側を読まないと、当たり障りの無い理解しか得られないと感じました。
本論に入る前にヨブ記を少し解説しておきます。
ユダヤ教の伝統ではヨブ記を執筆したのは、モーセであったとされていますが、実際の筆者は不明です。高等批評だと、紀元前5世紀から紀元前3世紀ごろにパレスチナで成立した文献であると言われています。
ヨブは完全なる義人でした。その義人(正しい人)にも悪い事が起きる、すなわち何も悪い事をしていないのに苦しまなければならないという、義人の苦難を扱った書となっています。
ヨブはヤハウェが「わたしのしもべヨブのように全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかる者の世にない」(ヨブ1:7口語訳)と言われる程の信仰の持ち主でした。しかし敵対者(サタン)が彼の信仰の動機を怪しみ、ヨブの信仰は利益を得られるからしているのだと主張します。それで最初は、ヨブの財産や愛する者たちをサタンが奪う事を神は許されますが、ヨブは罪を犯しませんでした。それで今度は命以外を奪う事がサタンに許され、ヨブは重い皮膚病にかかってしまいます。
ヨブには三人の友がいました。彼らは最初は、良い動機でヨブの元に集まります。聖句では次のように述べられています。
彼らはヨブをいたわり、慰めようとして、たがいに約束してきたのである。‐ヨブ2:11口語訳
そして次のようにも述べられています。
声をあげて泣き、めいめい自分の上着を裂き、天に向かって、ちりをうちあげ、自分たちの頭の上にまき散らした。‐ヨブ2:12口語訳
この三人の友たちは、ヨブを慰める目的で集まりました。しかもたがいにその点を約束してさえいます。彼らはヨブの悲惨な状況を見て、声をあげて泣きました。
しかし記述を実際に読んでいただければ分かりますが、この三人はヨブを慰めるどころか、ヨブが何らかの罪を犯したので、お前は神から罰せられているのだと様々な角度からヨブを批判しました。それに対しヨブは、私は罪など犯していないと繰り返し主張します。三人の友によってヨブの神に対する徐々に歪められていき、最終的には自分は罪など犯していないが、神が自分の事を裁かれているのは事実であり、もう死んでしまいたいとまで言うようになります。
ヨブは神よりも自分の方が正しいと、神の上に自分を高めてしまいます。
そこで、エリフという年若い者が現れて、ヨブと三人の友を叱責します。記述にはありませんが、恐らくヨブはエリフの言葉をも退け、依然として神の上に自分を高めたのでしょう。それで最終的に神ヤハウェが登場し、ヨブをたしなめた所、ヨブは自分の非を認め悔い改めました。
ヤハウェは三人の友のヨブに対してした罪を咎めない代わりに、ヨブに雄牛七頭と雄羊七頭を取ってヨブの所に行き、それを焼燔の捧げものとせよと命じ、彼らがその通りにしたら友の為に祈りなさいとヨブにも命ぜられます。(ヨブ42:8)
三人の友がヤハウェの言われた通りにした所、ヨブは彼らの為に祈りを捧げ、それにより三人の友の罪は拭い去られ、ヤハはヨブの繁栄を元通りにされ、以前の二倍に財産を増やされました。
足早でしたが、これがヨブ記の大まかな流れです。
ヨブ記は幾つかの謎が含まれた書なのですが、まず三人の友がヨブを慰めに集まった(しかも事前に約束までしている)にも関わらず、実際にはヨブを罪ある者だと散々言葉により痛めつけ、最終的には口論にまで発展しています。これは何故でしょうか?
これには記述の裏側を見る必要があります。
ヨブの忠誠心に疑いを抱いたサタン。これが天使による人間の信仰を試みるための敵対者という概念で無ければ、悪魔なのだと思います。
(※サタンはヘブライ語で敵対者という意味で、旧約聖書においては天使が人間の信仰を試みる為に神から遣わされる事もあった。しかし新約時代になって、固有名詞として悪魔の名前に変化していったと思われている。詳しくはこちらの記事をご覧下さい→)
もしヨブ記のサタンが悪魔なのだとしたら、三人の友が登場してから一切記述に出てこないのも不自然です。三人の友が最初はヨブを慰めるという目的の元集まったのは確かな事なので、ここまで彼らがヨブに対して敵対的になったのは、間違いなく悪魔の影響があったのでしょう。私も実際に経験がありますが、悪魔は人間の思考を操る事が可能です。(私の経験はこちらをご覧下さい→、、、)
悪魔は三人の友の脳内に侵入し、その思考を操る事によって、ヨブを神から引き離そうとしたのでしょう。
しかしヨブの正義感は強いものでした。彼は再三に渡る友人たちの口撃にも信仰が揺らぐ事はありませんでした。しかし、自分の正義を神の上に高めるという間違いを犯してしまいます。それは神に反逆する行為ではありませんが、あきらかに不遜な行為でした。そこで、エリフという若者が出て来て、ヨブをたしなめます。
このエリフなのですが、とても不思議な青年です。
関根正雄氏によると、三人の友の論難への反論を語りつくす31章と、それに答えるヤハウェが出現する38章が直接繋がるものであることから、エリフの弁論の部分は後代の加筆とみなしています。
確かにその後に出て来るヤハウェは、三人の友には言及していますが、エリフに関しては一言も述べていません。これは神学者の言う通り後代の加筆なのかも知れません。ただ私は、エリフは天使に思考を操られていたのでは無いのか?と考えています。
つまり三人の友が悪魔に思考を操られ、悪魔の代弁者になっていたのと同様に、エリフも又天使に思考を操られ、天使の代弁者になっていたのだと思います。ヨブの守護者がヤハウェ(受肉する前のイエス)では無かった事は、ヨブ自身の言葉からも明らかです。(ヤハウェが受肉する前のイエスであったと説明する記事はこちらをご覧下さい→)
わたしはあなたの事を耳で聞いていましたが、
今はわたしの目であなたを拝見いたします。‐ヨブ42:5口語訳
ヨブはヤハウェの事は口伝えにより聞いてはいましたが、見るのははじめてだと述べています。これが仮にヤハウェがヨブの守護者であったのならば、あなたの声は聞いていましたが。と表現されると思います。(脳内で直接語られたり、夢や幻を通して語られたと思われますので、声は聞いていたはずです)
しかし口語訳では、あなたの「事」をとなっています。ちなみに関根訳でも「こと」ですし、文語訳でも、われ汝の「事」をとなっていますので、やはり直接というよりは、ヤハウェの事は口伝えで聞いていた。と見るのが妥当でしょう。
であるのならば、ヨブの守護者は別にいたと考えられます。ヨブの守護天使が誰なのかは分かりませんが、これまでずっと三人の友を通した悪魔の口撃を黙って静観していたその天使は、エリフを用いて(もしくは直接憑依して)ヨブをたしなめます。
ヨブには目の前の若者が自分の守護天使だとは分からず、年若いエリフが語っているとしか思えませんでしたから、記述にはありませんが、恐らくエリフの言葉を退けたか、頑なに聞き入れなかったのでしょう。
ヨブの守護天使がエリフを通して語っていたと考えるのならば、理解出来る点が幾つかあります。まずは年長者のヨブを含めた四人に、年若いエリフがこれだけ一方的な弁論が出来たのは天使の力によるものと考えれば、納得できます。それにエリフが論じている考えは、三人の友よりも論理的で説得力があります。これもやはり人間より上の存在、天使の力によるものであったのかなと思います。
さて、守護天使の言葉にすら頑なにヨブは自分の正義を曲げませんでした。そして最終的にヤハウェが登場します。
お読みになれば分かりますが、ヤハウェのたしなめ方はかなりしつこいです。そこまでしつこく言わなくても、私であったら、二言三言言われただけで、自分の間違いを認めると思うのですが、ヤハウェは容赦ありません。
これは恐らく書かれていない行間が存在するのだと思います。つまりヤハウェの言葉にかぶせるように、「恐れながらヤハよ!私ヨブはこう思います……」というヨブの返答があったものと思われます。三人の友との論議を見ていても思いますが、ヨブは相当頑固な人だったと思いますので、例え神ヤハウェだとしても、頑なに自分の義を貫いたと思われます。それであそこまでしつこいたしなめ方になったのでしょう。
最終的には、ヨブはなんの慰めにもならないどころか、ヨブを落胆させただけの三人の友の為に祈りを捧げなければなりませんでした。しかしヨブは快く友人たちを許し、彼らの為に祈りました。それ故ヤハウェは彼を祝福し、二倍の誉れを与えたのです。悔い改めには相応しい実である行動が伴っていなければならない事を、ヨブの記述から学べます。
さてここまでで、駆け足でしたがヨブ記を考察してきました。ヨブは義なる者でしたが、多少頑固な人だったのだと思います。恐らくこれまでは自分が絶対の正義と感じていましたから、使用人に対しても、妻や家族に対しても、父親の意見は絶対の人だったのでしょう。しかし生まれ変わったヨブは、人を思いやれる素晴らしい人間へと変化した事と思われます。そうでなければ敵対した友の為に、とりなしの祈りなど捧げられません。
ヨブは妻と家族の意見に耳を傾け、尊敬できる父親になったでしょうし、同時に使用人の意見にすら耳を傾け、彼らの主義主張を上手に取り入れた結果、とても働きやすい環境になった事と思われます。二倍の誉れは単にヤハウェがそれを与えたと言うよりは、経験を通して得たヨブの人間としての深みによって、二倍になったと見るのが正しいと私は思います。
関根を選ぶとき、誰が、どんなふうにつくったか、気にする人が増えています。ビールは、どうですか?

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