親の話と消滅には千に一つも無駄が無い

ワークブック　レッスン240が終わり

「世界とは何か」を読んだところだった

 

「世界とは、誤った知覚である。それは誤りから生じており、

その源である誤りから一度も離れたことはない。

世界が存在するのは、それを生み出した想念が大切にされている間だけである。

分離の想念が真の赦しの想念に変われば、世界はまったく異なるものに見える。

それは真理に至る見方であり、真理の中では全世界と共にその誤りも消滅する。

もはやその源がなくなるので、その結果もまた消え去る。」

如是庵＊おっこです。

 

猛暑・酷暑・観測史上最高気温 etc　と形容された夏・・・

台風による大きな被害もクローズアップされ、いろいろな意味で

例年通りの夏とは違っていたようです。

でも、そんな夏も確実に行き過ぎつつあります。

お彼岸を過ぎたらいっきに秋色一色になりそうですね。

 

さて。。。

 

生活の中に潜むエゴイズムをテーマに書かせて頂いておりますが、

今回はごく最近、私の身近で起こった「信仰心」に潜む

「〇〇のために」のエゴイズムについて綴って参りたいと思います。

 

・・・と、具体的な事例に入るその前に、信仰心そのものについて少々。。。

 

信仰心・・・

 

その在り方、もしくは心の中での置き方はそれこそ十人十色。

いいえ、場合によっては一人の心の中にでさえ、その時々で

いくつもの考え方や仰ぎ方、敬い方がある場合もあり、

一つの色、一つの形を形成しきれていないほど自由性の高いものだと

私は常々感じています。

 

そう、これはあくまでも私の思い描くイメージなので

当然押し付けるつもりはありませんが、

私の中の信仰心を敢えて言葉に置き換えるならば・・・

 

限りなく自由であること、

おおらかで、そして、気高く、潔く

大きな翼を広げ、大空を飛翔するように

喜びに満ちあふれた想いがそこに存在し、

けっして他人には束縛されないもの・・・　　

 

そして、私が祈りを込めるとき、心は常に開放された状態であること。。。

 

ちなみに、信仰心を紐解くと・・・

 

　「神仏を崇めたてる気持ち。その宗教の教えを受け容れ、

　 自己の生活の中で実践しようとする気持ち。

　 仏教では信心という場合が多い。」とあります。

 

よく誤解されているように感じるのは

手を合わせ祈りを神仏に捧げれば

それでご加護なり、ご利益（りやく）なりが手に入ると

思っている方がなんと多いことか。。

（また出た！チコちゃんの森田アナ　）

 

神さまも仏さまも、そんなに甘くありません。。。

 

その昔、私が師に初めて会った頃、

「信仰を持っているなら続けたほうがいいよ。」

そう言われたことがあります。

 

当時の私は亡くなった親から刷り込まれたガッチガッチの

信仰心（信仰というより、宗門の教え）と、その呪縛で

心がグルグル巻き状態でした。

そのため、信仰＝とても不自由で居心地が悪いけど、、

お題目さえ唱えていれば、何とかしてもらえる・・・

などと、何とも節操のない考え方を持つ信者でした。

 

そんな私が師と出会い、心の在り方と行いの在り方、

そして、努力ではなく、自らが精進することで

調和のとれた心と行いを心掛けながら�
��きる大切さを学びました。

 

それからです。

調和のとれた心がいかに自由でおおらかであるかを知り、

神仏のご加護を受けたいのであれば、

まず自らの心の在り方を問い、自分の行いで示さなければ・・・と

素直に思うようになりました。。。

 

もっとも、その後、年月の経過と様々な事情から

師の元を離れ、瞬く間にご縁が疎遠になり、

心の在り方も、自らの行いの在り方を反省することもなく、

山越え、谷越えの状況にボロボロにもなりましたが。。。

 

今思うと、そのボロボロになった経験（自身の暗黒時代）も

自分には必要なプロセスだったんだと受け入れ、

師との再縁を通し、今はその手痛い経験にさえにも

感謝したいと思えるようになったことが

何よりもがありがたいと今は思えます。　

 

あ、いきなり師の存在など示されても唐突過ぎますよね？

（そういえば、最近、師に関して触れていなかった・・・）

 

ご興味があれば、👇記事にどんな御仁なのか記載がありますので

お訪ね頂ければ幸いに存じます。

ただ、記事自体はアメブロ開始初期のものなので

本当に拙く幼稚な文体ですので何卒ご勘弁を。。。

　　　2015.11.15　石の変化　師匠の石

 　　　　　　　2015.12.3　石のお守り機能　その1

https://ameblo.jp/nyo-ze-an/entry-12093199391.html　　2015.12.4　石のお守り機能　その2 

https://ameblo.jp/nyo-ze-an/entry-12096550886.html　　2015.12.5　石のお守り機能　その3

　　　2015.12.6　石のお守り機能　その4

 

 

・・・それでは、お待たせいたしました（　←言わせてやってください）。。

ここより、いよいよ本日の本題となります。。。

 

ことの起こりは私のお念珠を普段からご愛用頂いているお客さまが

（この方を記事の中ではＳさんといたします。）、

この春から、とある障がい者施設の管理者に採用されたことから始まります。

 

親しいご友人のご紹介による採用だったそうで、長年積み重ねてこられた経験を

活かせる職場でもあり、頑張っていこうと思っていらっしゃったようです。

 

ただ、このＳさん、同じ福祉の分野でも、これまでは高齢者の方々のケアで

経験を積まれてきた方で、新しい職場は主に自閉症の方々の日常生活を

支援する施設だったため、ご本人的には未体験ゾーンへの挑戦でも

あったんだそうです。

 

慣れない施設内業務の�
��で、現場の責任者として声掛け、働き掛けをしながら、

忙しい毎日を過ごしていると、オーナーである理事長さんが

事務所で静かに祈りを上げている姿を時折り目にしていたそうですが、

特別気に留めることもなく仕事に気持ちを集中していたそうです。

 

仕事に追われる毎日の中で、理事長さんとも徐々に気心を通わすようになり、

採用から３～4ヵ月が過ぎた頃には個人的な会話もする機会も増えたそうです。

 

職場のコミュニケーションも良好だと感じ始めていたＳさんでしたが

ある日、一人で施設に居ると、理事長さんの知り合いだという女性が

施設を訪ねてこられ、応接に案内すると、その女性が名乗られました。

彼女は理事長さんが礼拝に通う教会の牧師さまだったそうなのです。

 

そして、

 

「こちらの理事長のＡさんからあなたが娘さんの離婚のことで

　とても悩んでいらっしゃると伺いました。 どうか一緒に祈らせてください。」

と、その牧師さまはおっしゃったそうです。

 

ようやくＳさんは事の次第が飲み込めました。

その施設を運営する法人の理事長さんが敬けんなクリスチャンで、

Ｓさんを始め、職員から悩み事や困りごとを打ち明けられたり、

相談されたりすると施設の中で自ら祈りを捧げていたというのです。

 

Ｓさんもご自身の娘が離婚に向けた諸問題を抱えていると

雑談の中で話したことを思い出し、そのことを理事長さんが

懇意にされている牧師さまにお願いして

わざわざ自分のために祈りをあげに来てくれたことを知り、

当初は素直に感動したようです。

ここまでのお話を伺い、理事長さんに対し、奇特な方だなぁと

私も感銘を受けました。

 

信仰心という括りで申しますと、Ｓさんは私とよく似たタイプで

自由に、そして、おおらかな気持ちで神社仏閣への参拝を

楽しんでいる人物です。

 

Ｓさん自身、キリスト教（系）の信仰はこれまで経験はなく、

理事長さんと牧師さまを真似ながら胸の前で手を組み合わせ、

日常の生活の中で「アーメン」と祈るその姿に新鮮味も加わり、

この職場で仕事を継続していくならば、それも「在り方」の一つだろうと

自身を納得させ、理事長の善意に対しても好意的に受け取りました。

そして、業務とは別に、職場で行うようになった週1回の聖書の勉強会も

拒むことなく参加したんだそうです。

 

そんなＳさんが先日、私のところに少々疲れた表情で訪ねて参りました。

私が繋いだお念珠と一緒に。。。

聞けば、当初週１回だった聖書の勉強会が彼女の勤務日にはルーティン化し、

他の職員にはいっさい見せない表情を徐々に理事長がＳさんには見せ始め、

今も続いている牧師さまの勉強会では毎週のように洗礼を受けるようにと

勧められるようになってしまったとか。。。

 

　「仕事自体は楽しいのよ。それに聖書を読むだけなら

　 最初は面白かったの。

　 でも、最近は毎週牧師さんが施設にいらして、聖書を読んだ後に

　 洗礼を受けるための「約束ごと」を守っていくように言われ、

　 教会に足を運ぶよう言われるのよ。」

　

そして、彼女が幼い孫の面倒をみる都合があるので教会に行かれないと告げると、

 

　「理事長が私の勤務日には必ずやってきて一緒に聖書を読むの。

　『全部あなたのためよ・・・』って。　これって、私のためになると思う？」

　

まぁ、なんというタイミングで、「〇〇のために」のネタをもらえたもんだ（）と

私は心の中で半分苦笑いしてしまったのですが、

笑いごとことではありません。

その証拠にＳさんのお念珠を拝見すると、何と石が2つも消滅していたのです。

嫌がっているのはもちろんですが、お念珠のお守り機能としての

負荷も相当だったようです。　

云うなれば、Ｓさんの潜在意識に生じていたなストレスを

石たちがカバーしてくれていた状態。。。

 

憲法の中でさえ「信仰の自由」は認められています。

一応彼女に確認しましたが、雇用契約書にも、就業規則にも

「勤務日に聖書を読むべし」などという一文はないそうです。

当たり前ですよね。。。

 

普通の会社ならば、いかにオーナーといえども社員や職員に

自身の信仰を強要することなど出来ません。

・・・というか、そんなことしたら、昨今パワハラ認定されるはずです。

 

では、なんで理事長さんはそんな無謀とも思える行動を起こし、

彼女もなぜそんな信仰心の押し売りのようなことを受け入れてしまったのか？

そこにはやはり理由があったようです。

 

　「同じ福祉業界といっても、これまでとは全く違うの。

　正直勝手の違いに戸惑ったし、最初から現場の責任者として

　迎えられたから、必要以上に緊張してミスばっかりしちゃって。。。

　表面上は取り繕っていたけど、精神的には疲労困憊してたわ。

　理事長さんは善良な方なんだけど、とても素直すぎる一面があって・・・」

 

ここまでお話を伺って、お念珠に触れながら浮かんできたのは

Ｓさんの思いのほか委縮していた心象。。。

理事長さんという方は強い信仰心を持ちながらも

かなりエキセントリックな一面を持っていらっしゃるとか。

 

 「従業員が続かないとは聞いていたけど、原因も分かってきたわ。

　ただ、入職当初、私のミスで理事長に迷惑かけてしまったことがあって

　その時に　『一緒に解決に向けて祈りましょう』と言われたのよ。

　私としては、イメージ挽回の意味も含めて一緒に祈るフリのつもりで

　手を合わせたんだけど、いつのまにかシフトの度に私にだけ

　『もれなく』お祈りがついてくる状態。

　『洗礼の日取りはどうするの？』とか毎週言われるし。　

　さすがに疲れてきたわ。。。」

 

私がお念珠を繋ぎ直している間にポツポツとお話をされます。

 

 「Ｓさん、受けたくないのなら洗礼を断り、勉強会もイヤイヤなのなら

　ハッキリと伝えないと、ますます心に負荷がかかってしまうわよ。

　正直もう仕事に行くのが気が重いよね？

< p>　だって信仰心を押し売りされているんだもの。

　そのままなら結局、楽しいと思えていた仕事そのものにも

　嫌気が刺すでしょう？

　信仰って、ただ祈ってれば、それで救われるわけではないもの。

　裏付けされた行いが伴って、その祈りへの奇跡は起こるものよ」と私。。

 

職場で強要されて祈り続けたところで、そこに健やかな信仰心がなければ

その職場に対する不信感しか生まれません。

かといって、オーナーである理事長さんの希望に沿えないとご本人に伝えることも

従業員としてはかなりのリスクです。

 

Ｓさんも当然のことながら、その狭間で悩み続けてきたからこそ、

お念珠の石が2つも消滅してしまったのでしょう。

 

「〇〇のために・・・」

 

この場合は「Ｓさんのために」と職場で祈りの言葉を唱えられ、

最後に自分も一緒に「アーメン」と口ずさむ。

 

牧師さまとの勉強会では讃美歌の歌詞カードを渡され、

「一緒に賛美しましょう」と、聞いたこともない歌を毎回一緒に

歌わされたんだそうです。

（あ、ちなみにこの勉強会は業務時間外で当然「ご奉仕」だそうです。・・・）

 

ん～。。。

立派なパワハラ認定案件です、それ。。。

 

この状況で然るべき相談機関に行くことも方法の一つですが、

理事長さんも、もちろん牧師さまも限りなく善意の方々であることは事実・・・

Sさんとて荒立てることなく、仕事は続けたい。。。

だって、そこに有るのはＳさんへの慈愛・・・　なのかなぁ？？

 

Ｓさんが今自分ですべきこと、それは自分の言葉で「感謝」を伝え、

その上で、自分の心に理事長さんが勧めてくださる神さまのお席を

用意して差し上げることがは出来ないということ。

もっとも、そんなやんわりな言い方では伝わらないかもしれないので

その場合は、ハッキリと「職場での信仰活動はご容赦ください。」かな？

いや、もっとハッキリと言わないとダメかしらね。。

 

理事長さんたちがSさんに「強要」した洗礼・・・

それは神さまとの契約を意味すると聞いたことがあります。

今のＳさんにはそこまでの「想い」が理事長さんや牧師さまのいう神様に

向いていないのは事実。。。

ここはやっぱりきちんと「お応えできません」と言わなくちゃね。。。

 

職場は「仕事」をする場所ですから。

祈りを捧げたいのであれば、ご自身の心の中で

他人に求めることは、やはりご法度でしょう。。。

 

今シリーズの画像はイメージに合ったものをネットから使わせてもらっていますが、

本日の画像は大きな翼を広げたように見える雲です。

 

信仰を持つことは、けっしく苦しみではないはずです。

せっかくご縁を結ぶのであれば限りなく自由であり、

おおらかで、そして、気高く、潔く

その大いなる存在に自分の翼をゆだねられる。

そんな心のままに神仏に手を合わせられたら信仰もきっと楽しいものでしょうね。

 

それでは今日も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

明日も明るく朗らかな一日を。。。　　(≡^∇^≡)

 

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