暖炉のよろこびを
櫻井の名前は翔か、そして大野の名前は智。
この家に一緒に住んでいるってことは、
俺の前任者ということか。
彼が忙しくなったから、俺を雇った?
よくわからない・・・
もっとわからないのは、
大野が、
どうしてそんなに寂しそうな顔しているのかってこと。
首になるのが、そんなに残念なのか?
大きな暖炉のあるリビングで雪子さんが、
あっ、家政婦の高橋さんのことだけど、
いれたコーヒーを飲みながら3人で話をしていた。
櫻井は足が不自由だった。
どの程度悪いのかはわからない。
ただ目の前の櫻井は車椅子に座ったままだ。
櫻井の仕事は公認会計士で、経営コンサルタント。
この自宅に事務所を構えているが、
当然顧客のところにも行く。
その時や、個人的な用事で出かけるときの運転手と、
生活上での雑用が主な仕事だと伝えられた。
「じゃ、俺は仕事があるから。
用事があれば呼ぶ。」
大雑把な説明だけで、
櫻井は車椅子を自分で動かすと部屋を出て行った。
「改めまして松本さん、僕は大野、大野智といいます、よろしく。
しょ・・・・櫻井さんのこと頼みます。」
櫻井が消えると、
俺の前に座っていた大野が初めて口を開いた。
しょ・・って、名前を言いかけたの?
使用人だよね、あんたも・・
「あ、はい、こちらこそ、よろしくお願いします。
大野さん。」
一瞬疑問が、湧いたが、
細かいことには気が付かない振りで
あたりさわりのない挨拶をする。
正面から見た大野は、
寂しげな表情がまた憂いを帯びて、
独特な雰囲気を醸し出している。
儚いっていうか、
男なのに、何故か庇ってあげたくなるような・・・
俺は、そんな気持ちになっている自分に驚いた。
「お茶飲み終わりましたか?
じゃぁ、部屋を案内しますね。
荷物はそれだけですか?
後から、届くとか?」
「いえ、これだけです」
俺が、そういうと大野の顔が少し困ったように見えた。
でも事実なので、どうしようもない
俺は苦笑するしかなかった。
「ここです。」
案内されたのは、2階の一番西側の部屋
10畳ほどの広さの部屋には
ベッドと机とクローゼット、
小さなテレビまで置かれて
その辺のシティホテルより立派な部屋だ。
俺がキャリーバッグを壁の横に置いて
部屋を眺めていると、大野が遠慮がちに聞いてきた。
「松本さん、スーツはお持ちじゃないですよね?」
「えっ、ないですが?
必要ですか?」
そう聞いてから、間の抜けた返事だったと気が付いた。
いくら運転手でも櫻井の補助をするのだ。
目の前の大野だって趣味のいい黒いスーツを着ている。
30分後、
俺は大野が運転するシルバーのドイツ車の助手席にいた。
スポーツカー仕様の高級車の性能はきっとすごいのだろうが、
如何せん、大野の運転が下手で・・
安全運転にも限度があるだろう・・
マークは見えなかったけど、初心者か?
へたくそなのに、こんな高級車買うなよ。
助手席に座った俺があきれていたのが分かったのだろう。
「ごめんなさい。運転が下手で・・
この間やっと半年過ぎたところで・・」
えっ、免除取ったばかりでもないのに?
この運転って。
だから首になったのか・
「・・・・くんが、運転すれば、車も嬉しいだろうに。
俺なんかでごめん」
「はい?何かいいました?」
「ううん。あ、その店だから」
結局、俺はその店でスーツを3着も購入していた。
「あ、あの、この代金は、どうすれば?
給料から引いてもらってもいいですか?
俺ちょっと・・・」
金ないぞ。
そんな俺に大野が初めて微笑んだ。
「うふふ、そんなに慌てなくても大丈夫、
経費にしておくから」
「よかった、払えって言われたどうしようかって
このまま帰ろうかって思った。」
二人で、冗談を言いながら、玄関を開けると
そこには、初めて見る営業スマイルではない、
強張った顔の櫻井がいた。
暖炉いいよ。
先日トレジョさんで買ったクッキーは、
レジのおじさんが褒めていて
太鼓判を押してくれたもの。
Trader Joe’s (トレーダージョーズ)
Peanut Butter Cartwheel Cookies
(ピーナッツバーター
カルトウェル クッキーズ)
ピーナッツバターとくれば
アメリカ人の大好物。
そりゃ太鼓判を押してくれるよね。と
おじさんの言葉を少々疑っていましたが。
これが、美味しかった!
おじさん疑ってごめんなさい、、、。
外はさくさくな軽めクッキーの中には
名前の通りピーナッツバターが
入っています。
このピーナッツバターが肝!
ねっとりそのままの
ピーナッツバターは、
かたまりでクッキーに紛れています。
フィリングのようにぎっちり
入っていないのでしつこすぎないのに
ピーナッツバターの濃さがいきている。
これはアメリカ人が大絶賛するはず。
ピーナッツバターの好きのレベルが
中の中の私でも、
美味しいな!とおもうのだから。
夏休みになり日本へ一時帰国する方も
多いと思いますが、
これはアメリカらしさがあるので
お土産にもよさそう。
これはまた買う笑
ごちそうさまでした!
インスタグラムのおすすめに
黒柳徹子さんのアカウントが
でてきました。
最後の一文にびっくり。
38歳!!!若っ!!!
かわいすぎる〜!!!
そしてもうひとつ。
綺麗〜!
暖炉の通販特設コーナーが大好評、様々なニーズに応える特価商品がずらり揃ってます
こんにちは~
よく降りますねぇ
週末、大阪の実家へ
屋根・瓦が飛んでブルーシートを貼ってあるお家、壁が剥がれたビル、歪んだり逆さまになったりしてる道路標識、あちこちに台風の爪痕が痛々しい
実家は、駐車場とベランダの屋根が飛ばされ骨組みだけになって、古い家が更に古ぼけてなんかすごい漫画に出てくる貧乏な家みたいになってましたが(T▽T)、みんな元気そうで一安心。
北海道も随分涼しくなってきてるようなので、寒くなる前に自宅で今まで通りの生活ができるようになるといいですね
さて、熱海旅つづき 観光編です。
駅前の商店街をブラブラしながら、海沿いを散歩して
貫一・お宮の像
尾崎紅葉の金色夜叉の有名なシーンを再現した銅像です。
熱海は、別荘地として知られてますがその昔数々の文豪が訪れ静養したり、執筆した事でも有名。
次に行く「起雲閣」は、1919年に別荘として建てられ、その後旅館となり
谷崎潤一郎・太宰治・志賀直哉・山本有三 等の文豪が宿泊。
貫一・お宮の像からバスで移動。
いろんな観光施設とバス1日券がセットになった切符があるので、あちこち回るなら利用するとお得
はぁ~~落ち着く~。 思わず大の字で寝ころびたくなる~~
太宰治が自殺する3か月前に、山崎富栄と一緒にこちらに泊まったそう。
洋館がまた素敵~!
そうそう、朝ドラ「花子とアン」で嘉納伝助の邸宅ロケ地としても使われていたそうですよ。
そういえば、ここを外から撮ったような伝助(吉田綱太郎)と蓮子(仲間由紀恵)さんのシーンがあったような…。
大好きなステンドグラスに、
手作りのモザイクタイル
この暖炉のタイルも素敵ですねぇ。
寄木細工みたいな床も!
天井も凝ってます。
ここに作家が集まって何か話したりのかな~
残念ながら、太宰が人間失格を執筆した別館は取り壊されて残ってませんでした。
ここが残ってたら、もっと価値があったのに~。
あーー、素敵素敵。
別荘建てるならこんなのにしよう~ (夢を語るのは自由だ)
お風呂は、今にも阿部寛が現れそうな…
他にも、各文豪の部屋が作られていて資料展示もあり、日本文学、特に太宰好きとしては、かなり見ごたえがあり、大満足でした。
「ここにおったら、俺もなんか書けるような気がするわ~~」
吾輩は・・・・ 猫である・・・・ にゃおーーーーーん」
日本文学なめるなよ(ーーメ)
「起雲閣」の後は、来宮神社(きのみやじんじゃ)へ
なんか、写真を綺麗に撮れるスポット?
スマホ台があちこちにあって、神様そっちのけでインスタ映え写真を撮ってる若者が沢山。
彼氏と腕くんで動画撮影。苦笑いしてそこ飛ばして通り過ぎるしかない
こちらの楠
日本三大巨樹で、鹿児島の蛤市に次ぐ2位の巨樹(本州1位)らしく、周りを1周すると寿命が1年延びると言われているそうです。
この日が寿命だったとしても、3周したのであと3年は生きれるはずw
次はいよいよセレブ宿です~
つづく
暖炉 関連ツイート
知り合いに北海道出身の人が多数いるから余計に心配してるのにTwitterを見るとバーベキューがどうの電気の使われ方が気に入らないから暖炉に薪をくべればいいとか?もうわけわかんない!… https://t.co/REtpZttkEN
薪ストーブや暖炉、FF暖房の排気の違いすら分かってないかもです💦