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「生きる自分への自信を持たせる
鍛地頭-tanjito-」副塾長の住本小夜子です。
今回のテーマは【いのちの教育】です。
日常生活の中から,
また,発達心理学等の知見を援用しながら,
「生」と「死」について,教育的な視点に基づき,
「鍛地頭-tanjito-」の持論を展開させていただきます。
(1か月前のことですが,)
平成30年8月6日(月)の広島は,
原子爆弾投下から73年目となる「原爆の日」でした。
広島市中区にある平和記念公園では,
平和記念式典が執り行われ,
多くの参列者が「世界平和」を願っておられました。
【広島平和記念公園 原爆死没者慰霊碑】
広島県内では,この平和記念式典の模様を生中継します。
(これが全国で行われていないことに,広島県民は驚くのですが・・・。)
私も自宅において,
原子爆弾投下時刻である午前8時15分,
こどもと共に黙とうを捧げました。
黙とうを終え,
息子が3歳(年少)の頃,
初めて「原爆」について問いかけてきたことを思い出しました。
「あれはなに?」
「『げんばく』ってなに?」
私は,咄嗟にタブレット端末を用意し,
YouTubeで原爆投下の映像を見せながら説明しました。
当時の息子と同じ年齢になった娘にも,
今回,原爆について話をしました。
「爆弾が落とされて,たくさんたくさん人が死んだんよ。」
「命があること,生きていることは,当たり前ではないんよ。」
娘は少し怯えた様子でしたが,
その後も,息子と一緒にテレビに映し出される式典を食い入るように見ていました。
【平和記念式典の様子】
原爆の話を聞いた娘は,
「死ぬってどういうことなのだろう?」
という表情をしていました。
2年前,私の父が亡くなった時,
娘はまだ幼く,その記憶が無いに等しいのです。
その反面,息子はしっかりと覚えています。
当時,息子は4歳(年少)で娘は生後9か月でした。
おじいちゃん(私の父)の「死」は,
息子にとって,初めて経験する(身内の)死だったのです。
息子は,父が息を引き取ってすぐの姿を凝視しました。
それから,納棺,葬儀,火葬,骨上げまで,
息子は,一人の人間が天に還っていくすべての過程を
私の近くで見ていました。
出棺までの間,
息子は冷たくなったおじいちゃんの肌を
何度も何度も優しく撫でて,
「生前のおじいちゃんとは〈違っている〉」ことを,
自らの温かい肌で感じていました。
骨上げの際は,息子を立ち合わせるべきか否か,
正直に言って,私は悩みました。
衝撃が強すぎるのではないかと・・・。
ですが,(私の)妹と話し合い,
私は立ち会わせる決心をしたのです。
人は亡くなるとどうなるのかということと,
これも〈おじいちゃん〉なのだということを,
息子の目にしっかりと焼き付け,
一生涯の記憶として残しておいてほしいと願ったからです。
【父の葬儀で,こどもたちが送ったメッセージ】
骨上げの後,
私は息子に次のように話しました。
友人の父が亡くなった折,
気が抜けた体で「白骨の章」に目を通していた私に,
近所のおばあさんが教えてくださったことを,
この時,息子にもしっかりと伝えました。
息子の心の中には,
今でも,しっかりとおじいちゃんが生きています。
「娘は,まだ身近な死を経験(認識)したことがないなあ・・・。」
そう思った矢先,
娘の通う保育所で飼育していた一匹の金魚を思い出したのです。
事務室に水槽が置かれており,
お腹を上にして泳ぐ(転覆病の)金魚が一匹だけいました。
ある日,娘のお迎えに行った際,
事務室からその水槽が無くなっていました。
「あれ?! きんぎょがいない!!」
と驚く娘。
その場にいた先生が,
「死んでしまったんよ。」
と悲しそうに娘に伝えられたのです。
伺ってみれば,
「何年も,お腹を上にした状態だったんです。
よくここまで生きていたと思います。」
とのこと。
金魚も長い闘病生活を送っていたのだと知りました。
まるで私の父と同じように。
金魚を可愛がっていた娘は,とても淋しく,辛かったようです。
長い間,メソメソしていました。
そんな娘に,私は次のように話しました。
「死とはこういうものなのかなあ…」
といった感じでしたが,
娘が初めて「死」を身近に感じた瞬間でした。
娘の中には,
今でも,しっかりと金魚が生きています。
私たちは生きているのか,
はたまた,生かされているのか。
この宿命ともいえる人生を全うするためには,
アイデンティティの確立が重要だと考えています。
エリクソンは著書「自我同一性 ―アイデンティティとライフ・サイクル」の中で,
アイデンティティを次のように説明しています。
生きているという実感を得るためには,
「自分が自分である」という納得感(アイデンティティの確立)が必要であり,
自分は価値ある存在なのだという自尊感情(自分に対する自己評価)を育むことが
必要なのです。
(参考 生徒指導リーフ18
文部科学省 国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター)
自尊感情は,
「基本的自尊感情」と「社会的自尊感情」の2つの領域に分類することができます。
それぞれの領域の自尊感情をバランスよく高めることが大切となります。
自尊感情を高めるためには,
学校生活や家庭生活,地域での様々な体験を通して,
他者とかかわること(体験の経験化)が大切です。
そうすることで,「社会性の基礎」が育まれます。
また,自然とふれあうといった「体験活動」も必要です。
(参考 文部科学省 国立教育政策研究所,
生徒指導研究センター,平成23年6月)
「社会性」が育つということは,
その人が社会の中での役割を確立していく
いうことであり,
「先天的な気質+キャラクター(性格)+社会的性格+性格役割」を有した
〈社会的な存在〉としての形成につながると言えます。
(参考
)
息子がおじいちゃんを忘れることがないのは,
〈社会的な存在〉としてのおじいちゃんの「存在」が,
現実の「生」の世界に確立していたからなのです。
生物の一個体としての「存在」を喪失しても,
〈社会的な存在〉として,息子の心に,
おじいちゃんは,今も尚,生き続けているのです。
そして,息子(や私)の心の中から,
〈社会的な存在〉としてのおじいちゃんが消滅するとき,
おじいちゃんは〈真の死〉を迎えるのです。
心の中から消えるなんて,
あり得ないことですが。
また,「死」があるからこそ「生」を,
確実に認識できるようになります。
では,こどもは,「死」をどのように認識しているのでしょうか。
(参考 ,こころの散歩道,)
(注:表は住本が作成しました。)
このように,こどもの発達段階に応じて,
「死/生」の理解(教育)は異なるのです。
人として生まれることは,とても奇跡的なことなのです。
1400兆分の1
この数字は,生まれてきた奇跡の確率です。
しかし,無事に受精できたとしても,
必ず確実に生まれてくるとは限りません。
私も経験をした流産は,妊婦の15%と言われており,
死産は,赤ちゃんの50人に1人という割合なのだそうです。
(参考 ,厚生労働省)
【生後0日の息子】
「私」という人間が生まれてくるためには,
父と母の存在が必要です。
その父と母もまた,奇跡の確率で生まれたのです。
「私」という人間が生まれてくるためには,
先祖代々,数えきれない人がかかわっており,
対象となる人と人とのタイミングが少しでもずれていたら,
今の私は,決してここに存在していないことになるのです。
西日本豪雨災害から2か月になります。
【 】(平成30年7月27日の記事)
<
div>平成30年7月6日の夜,
避難しないまま自宅にいたとしたら,
間違いなく,息子と娘は寝室で眠っていました。
もし,浸水に気づかずにいたら…,
今,ここにある命は当たり前ではなく,
奇跡的でとても有り難いことなのだと,親子で話しています。
「命あって生まれたものは,生まれたその瞬間に死を約束される」
「生と死は,切っても切れない関係なのだ」
と,高校時代に生物の授業で教わりました。
誰しも,いつか必ず「死」が訪れます。
それがどういうかたちであるかも分かりません。
年老いてなのか,若くしてなのか,病気なのか,事故なのか。
いつどこでどうなるのかなど,誰にも分からないのです。
私は,自分が死を迎えたときに後悔だけはしたくない。
どんな状況にあったとしても,
「幸せな人生だった」と感じながら最期を迎えたいと思っています。
毎晩,布団に入って,
「今日も良い1日だった」と思い,それを積み重ねることができたら,
最期は安心して逝けるのだろうなと考えます。
だからこそ,今こうして生きている時間はとても貴重です。
幸せな1日をつくりあげることは,
一刹那,一刹那をどのように生き抜くかに掛かっています。
生きられる時間は永遠ではありません。
何もしなくても「死」は必ずやってきます。
限られた生きられる時間を全うできるように,
命の有り難味をしっかりと受け止め,
日々を過ごしていけたらと思います。
そして,そのことが,アイデンティティの確立に
つながるのだと思うのです。
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少し大げさかもしれませんがここのところMPブランドの復活受注が少し…。ご存知の通り今後ブランドは残念ながら消滅してミズノプロブランドに様変わりしていきます。弊社も大変お世話になった大ブランドなので残念です。
「まだ作れますか?」
「MPでお願いしたい」
たまたまそんな方が若干名固まった時期があって完成しています。
【MP-5 #5~#P】プロジェクトX2番手ずらしソフト
ミズノ製銅下メッキの証として”CP”刻印が刻まれます。
~カスタム詳細~
・銅下メッキ+ジルニッケル仕上げ
・刻印変更(5-A)&ネックGFF削除
・トップブレードクリア
・ロフト角変更
・ライ角変更
MP-5は、マッスルとキャビティの間を狙った意欲作でした。デザイン的にはMPらしくないラウンドを貴重としたもので個人的には好きでしたね。ただ、この時期よりRB刻印を大きくしたことにより賛否ありました。
【三浦技研 純鉄CB-1008 #5~#P】DG AMT S200
AMT従来のラベルで…と言うことでしたが弊社ではこれが最後。新しいラベルに今後は変更です。従来のラベルの方がスパイン調整がし易かったです。
【Jビーム BM-435】ツアーAD GT-6S
【デザインチューニングIDV】デザインチューニングゼロ50S
本日もお疲れ様でした。