消滅 人と夢の間に ~Your Dream
設問1ではオーソドックスな出題をする一方で、設問2(2)では建物収去土地明渡請求訴訟の相手方に関する平成6年最高裁判決の判例理論を妨害物放置による土地所有権侵害を理由とする妨害排除請求権の事案に流用できるかが問われており、設問3ではやや捻りのある出題がされています。
また、設問1・2では要件事実的な主張分析が問題分析の出発点として有用であるという点でも共通しています。
さらに、平成20年以降、2年1回ペースで親族相続の分野からの出題があるという出題傾向にも変化はありません。
設問1
不特定物売買(松茸5kg、代金額50万円)における目的物特定後、買主Aの受領遅滞中に、売主Bの履行代行者Cの過失により目的物が盗難され、売主の目的物引渡義務が履行不能(後発的不能)になったという事案において、売主Bからの代金支払請求に対する買主Aの同時履行の抗弁権の主張が認められているかが問題になっています。
この事案は、潮見先生のプラクティス民法(債権総論)31頁以下のケースを基にして作られていると思われます。
売主Bの再抗弁としては、①弁済の提供、②危険負担(534条2項)が考えられます。
①については、弁済の提供の継続が必要であるとする判例・通説について、簡潔に論じれば足りると思います。
メインは②です。
ここでは、目的物特定後の滅失(引渡不能)事案において、売主の同時履行の抗弁権に対する再抗弁として534条2項に基づく危険負担が出てくるということが解答の出発点になります。
再抗弁の要件事実は、(ⅰ)目的物が特定されたこと、(ⅱ)引渡しの不能、(ⅲ)債務者の帰責事由がないことです。
(ⅰ)まず、534条2項を適用するためには、目的物の特定が生じている必要があります。
今回は、取立債務の事案ですから、「債務者が物を給付するのに必要な行為を完了し…た」(401条2項前段)というためには、準備・分離・通知が必要です。
分離まで必要とされることについて論証した上で、準備・分離・通知が認められるということを認定することになります。
(ⅱ)次に、盗難による引渡し不能について、簡潔に指摘します。
(ⅲ)そして、売主Bの帰責事由がないという要件との関係では、(ア)受領遅滞(413条)の効果として、売主Bの目的物保存義務が善管注意義務(400条)から自己の財産に置けるのと同一の注意義務に軽減されることについて指摘する必要があります。
その上で、(イ)Cが売主Bの保管義務の履行代行者であることを簡潔に指摘した上で、履行代行者の故意・過失の法理として、保管義務違反を論じることになります。
今回は、履行代行者の使用が”明文上”禁止も許容もされていないという類型に該当しますから、債務者は履行代行者の故意・過失について責任を負うことになります。
そして、今回は、534条2項における帰責事由不存在が売主の目的物保存義務違反という形で論じられるという特殊性がありますから、「債務者は履行代行者の故意・過失について責任を負う」でいうところの「履行代行者の故意・過失」を「履行代行者の目的物保存義務違反」に読み変えて論じることになると思います。
目的物保存義務違反は手段債務ですから、自己の財産におけるのと同一の注意をもって目的物を保存するという水準の目的物保存義務の違反が認められれば少なくとも重過失も認められているということになります。
そのため、受領遅滞の効果として「債務者は故意又は重過失についてのみ責任を負う」とする少数説に立った場合と、結論は一致することになります。
あとは、目的物が松茸という高価な物であること、保存場所が倉庫という人の常駐が予定されていない場所であることを踏まえて、自己の財産におけるのと同一の注意をもって目的物を保存するという水準の目的物保存義務の内容として、強力な倉庫錠を使った二重施錠まで必要とされるのかということを論じることになります。
結論は、どちらでも構わないと思います。
(ⅲ)の要件も認められると、534条2項の適用により、Bの目的物引渡義務が消滅する一方で、Aの代金支払債務は存続するということになりますから、Aは同時履行の抗弁権によりBからの代金支払請求を拒むことができないという結論になります。
設問2(1)
土地所有権に基づく物権的請求権としての妨害排除請求権の相手方とされているDが、AD間の所有権留保付売買契約により丙土地上の甲トラック(妨害物)の所有権を喪失したと主張することで、甲トラックの撤去義務を免れることができるかという点が問題になっています(なお、行為請求権説/忍容請求権説という対立は問われていないと思われます。)。
本問の解答にとって必須の知識ではありませんが、要件事実の整理は次の通りです。
KG Eの丙土地所有 〇
甲トラックが丙土地の上に放置されている 〇
Dによる甲トラックの所有権取得原因事実 〇
E 甲トラックについてのDA間売買 〇
R 所有権留保特約 〇
D 代金完済 ×
ここでは、所有権留保の法的性質(代金完済を所有権移転の停止条件とする合意)について言及した上で、停止条件が成就していないことについて指摘することになります。
設問2(1)で求められていることは「アの発言は正当であると認められるか」という点であるため、請求原因についてまで言及する必要があるのかは定かではありません。
私の答案では、一応、Dの発言の正当性について言及する前提として、請求原因についても言及しています。
設問2(2)
仮にDの発言アが認められた場合には、Eとしては、Dが甲トラックの登録名義人であることを理由として、Dの請求の相手方になると主張することが考えられます。
これに対するDの発言イは、土地所有権に基づく返還請求権としての建物収去土地明渡請求について、建物所有者ではなく建物の所有名
義人にすぎない者を相手方とすることを原則的に否定した平成6年最高裁判決に依拠した反論であると考えられます。
そこで、Dの発言イの正当性については、平成6年最高裁判決の判例法理を妨害物放置による所有権侵害を理由とする妨害排除請求の事案にも流用することができるかについて検討することになります。
平成29年設問2では、昭和8年最高裁判決において借地上建物の賃貸により「転貸」に当たらないとされている”建物敷地”の範囲を明らかにすることが求められており、その際には、判例法理の根拠に遡った論述をすることが求められています。
平成30年設問2(2)でも、平成6年最高裁判決の判例法理の根拠を明らかにした上で、それが妨害物放置による所有権侵害を理由とする妨害排除請求の事案にも妥当するということを説明することで、判例法理を流用することができるということを論じることになります。
このように、理論的に難しいことが問われているのではなく、判例法理の射程や応用を論じる際の作法に従って書くことができるかということが求められていると思われます。
設問3
(ⅰ)まず、FのGに対する請求の根拠条文が何であるのかということを意識する必要があります。
F・Gが借入金債務の連帯債務者になるのであれば、442条1項が根拠条文になります。
これに対し、連帯債務者ではない(当然の分割承継)のであれば、703条が根拠条文になります(類型論のもとで、求償利得と呼ばれるものです。)。
(ⅱ)次に、Cの遺言のうち、①~③は相続人F・Gに対する遺産分割方法の指定であり(最判H3.4.19)、④は特定遺贈である(H23重判14解説)ということを指摘します。
(ⅲ)そして、相続人のうちの1人に対して財産全部を相続させる旨の遺言により相続分の全部が当該相続人に指定されて場合には特段の事情がない限り当該相続人に相続債務もすべて相続させる旨の意思が表示されたものと解すべきであるとした判例(最判H21.3.24) の趣旨に照らせば、「特段の事情がない限り、積極財産に関する遺産分割の指定割合が消極財産に関する承継分割の指定割合と一致する」というルールを導き出すことができます。
そこで、Cの遺言を解釈することにより、積極財産に関する遺産分割の指定割合を明らかにすることになります。
特定遺贈の対象財産は相続開始時には未だ遺産に含まれているから、遺産分割の対象となる相続開始時の相続財産(896条本文参照)たる積極財産は定期預金1200万円・600万円・200万円となります。
そうすると、Cの遺言の意思としては、Hに対する特定遺贈の対象である200万円の定期預金を除いて定期預金の合計額1800万円の3分の2をFに、3分の1をGに承継させるという内容の遺産分割の方法の指定をする趣旨であるといえます。
したがって、上記ルールを適用することで、Cの遺言により、借入金債務についてもFに対して3分の2、Gに対して3分の1の割合により承継させる旨の意思が表示されていると解することができます。
(ⅳ)以上を前提にすると、Fは「連帯債務者」に当たらないから、連帯保証人間の求償権(442条1項)を根拠としてHに対して100万円の支払いを請求することはできません。
もっとも、FがBに対して300万円全額を支払ったことにより、Gは「法律上の原因なく他人」F「の財産…によって」債務消滅による100万円の「利益を受け、そのために他人」Fに100万円の「損失を及ぼした」といえますから、不当利得返還請求権(703条)に基づく100万円の支払請求が認められることになります。
以上が民法の速報記事となります。
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おいしい顔。消滅
第 8 章 若離(6)
力いっぱい引っ張ってすぐに黙笙は彼の腕の中に捕らわれ、以琛は頭を下げて彼女に容赦ない口づけをする
優しくない激しい上に怒りに燃えた口づけ・・・
そうした口づけはの仕方は彼女の全てを丸ごと飲み込むようで、呼吸の余地さえも彼女に与えるのを惜しむ。彼女の腰のあたりの手は横暴で、感情を抑えようとすればする程激しくなり、自分自身の体で彼女をもみ中に入れたがっているようで、ここから彼の一部分になる。
「以琛・・・」
黙笙は彼のコントロールから抜け出したい思う。彼が動きの中で伝達する激しい怒りを彼女ははっきりと感じ取りはしたが、どうしてなのかわからない。
弱く力の無い彼女の呼びかけは逆に彼の熱情を加速させ、小さなあがきはより一層深刻に彼女の願いを抑えつける。
彼は彼女をベットに押し倒してしっかりと押さえ込み、深い瞳は体の下の黙笙を眺める。
それは彼の唯一必要な自分だけの人。
「黙笙、これは夫婦の義務だ」
彼は彼女の美しくみずみずしい素肌に吸いついて彼女の身体に強制的に自分の印を残し、強引にして直接的な身体の動きで黙笙に浅く交わらせる。
「・・・痛っ」
以琛の動きはほんの少し止まる。
痛い?
何故痛むのか彼女は理解しているのか?
痛みは真夜中の幻想が覚めた後、彼女が軽く顔を顰めて笑う大きな空しさを捕まえられず、これは例え何をしても不可思議でぼんやりするだろう。
これは毎度成功した喜びの後に続くもっと多くの物寂しさ・・・
彼女はどう理解する!
あれらの時間、黙笙、彼女はもう一人の胸の中に居た。
パジャマは彼によって半分引き離され、半分は脱げて腰のあたりでたまたま彼女の両手に絡みついて彼女を身動きできなくさせ、彼に好き勝手させるしかなくなる。
燃える目で彼女を見つめる
これは彼が極度に渇望し何度も思い浮かべた・・・抑えつけられた七年の欲望はもう二度と抑えられず、彼は完全に溺れるだろう。
手のひらは欲しいままに彼が占有したいと思う密かな所を一欠けら毎に揺れ動き、それに合わせて燃える様に激しい口づけで彼が抱きたいと焦がれる素肌の上に一飛び毎の印を焼き付け・・・
一筋の憎しみの激情を引き連れ、黙笙に打つ手がない思考にさせ、どんよりとしたまるで幻覚や陶酔の境地に身を置いているようだ。
その一陣の奇妙でけたたましい着メロが鳴り響くまで彼女の漂う心は揺れ動き、ぼんやりとこの変な着メロが小紅専用だと思いだす。
「携帯・・・」
今、彼女に携帯電話を考える余裕があるのか?
以琛の力は強くなり,しかし次第にその絶え間なく続く着メロは彼に無視する手だてを失くさせる。
僅かに解かれた彼女は手を伸ばして電話を切る。
黙笙はやっとしっかりと呼吸をするチャンスを得たのに息がそれて咳をし始める。もともと風邪をひいていて今、咳が出始めて終には止まらなくなってしまった。
電話が鳴りやんだ寝室の中は彼女の激しい咳の音しかしない。
以琛はまだ彼女の身体の上でほんの少し押さえつけてはいるが、更に続ける事はしなかった。
失った理性を少しだけ取りもどしている
黙笙のパジャマは乱れて身体の点々とした赤い痕跡はまるで今、彼が荒々しくしたのを訴えているようで、彼女の身体が僅かに震えているのを彼は感じ取る。
自己嫌悪が彼をしっかりと捕える。
何以琛、おまえは既におまえの嫁になっている彼女に無理強いをした。
今、更に一緒に寝ることを強制するのか?
彼は苦笑いをしてしゃべりだす
「君は一体なんで香港に行くんだ?」
「出張よ。雑誌社は香港の出版社との提携の話をするの。以琛、数日さえあればいいのよ。あなたに言い忘れてた」
黙笙ーーきっちりと申し送りをしてくれ
以琛は押し黙っている。
俺はたった今、何をした?婚姻内での強姦?
以琛の慌ただしい呼吸は穏やかになり、少しずつ動き出す欲望の感情を抑え手を出して彼女の乱れた服を直す。下着のホックを掛ける時、彼女がそっと震えているのを感じ取って目の中に少しの不安を帯びる。
「俺にこれはできないな」
彼は低い声で言い、自嘲的に笑って急に起き上がると寝室を離れ、黙笙はバタンという大きな音を聞いて寝室の中にはただ彼女一人取り残された。
奇妙な着メロがまたしても諦めることなくなり始め、黙笙が手を動かして携帯電話を持ち上げると小紅の興奮した声が聞こえてくる
「阿笙、阿笙、それから同じものを必ず忘れないで私に持ってきてね。香港で買うととっても安い・・・」
ようやく彼女の絶え間ない話が終わり、携帯電話を閉じて笑いたいのに引きつって笑顔が出ない。
明日、自分はほかでもない香港に行く。
更に私たちはこのままなの?
思い迷い、さらに思い迷って最後にはやはりその開き戸を押し開けた。
客室の中はただ一献のほの暗いスタンドが明るくし、以琛はベットにもたれて座り目を据えて彼女を見る。
手元の灰皿の中は既に煙草の吸い殻でいっぱいに積み上げられている。
黙笙はベットの反対側に歩いて行き、掴んでいる自分の枕を彼の枕の隣に置いて、掛け布団の一角を捲って慎重に横になって目を閉じる。
以琛は動くことなく更に一本の煙草に火を点けた。
しばらくして黙笙は低い声で言う
「明かりを消してもいい?わたし・・・」
”寝る”の二文字が空気中に消え、彼女は突然人に抱き起されて天空に上り、落ちて彼の膝の上に座る。
そして彼にきつく胸の中に捕らわれた。
生温かい息を彼女の頭の近くにそよがせて、以琛の低くしわがれた声は察するのが難しい窮屈さを帯びる。
「これが何を意味するのか君はわかっているのか?」
まさかわからないのか?
黙笙は視線を落として指を上げて彼の胸元に字を書く。
一筆、二筆、三筆・・・彼女は書いている・・・
以琛は震え、彼女の落ち着きのない手を捕えて、あまりにも多くの気持ちを含んだ瞳で彼女を見つめる。
「黙笙、何でこうやって俺を苦しめる?」
彼の胸元に彼女が書くほんの一瞬、楽しみと苦しみは既に区別がなく
なって彼女の唇に侵入して襲い、彼女の今が嘘偽りがないことを証明したい・・・
彼は結局、彼女自ら進んで開けるのを待って、黙笙はすでに息を切らせて彼の胸元に力なくもたれかかっている。
このような沈黙はとても曖昧で、黙笙は話を見つけたくて気持ちが動揺する。
「以琛、私は風邪をひいてる」
彼はうつされても気にしない?
「わかっている。”今”に甘えて君をいじめたりはしない」
以琛は彼女を抱いて仕方なく運命だと諦める。
えっ?黙笙は茫然とする
彼は何を誤解したの?
だけど・・・まさかそんなつもりじゃない、と私に言ってもらいたい?
自分にはできない!
自分のような彼のいじめを自分自身が待ち望んでいる気がして
その後必ず彼に笑われるだろう
「実は・・・してもいい・・・いじめ」
えっ!誰が言ってる?きっと彼女じゃない!黙笙はきっと悔やんでいる。
以琛は黙っているけど聞こえてないの?
黙笙は安心した矢先に胸のボタンが人によって密かに解き放された事に気が付き・・・柔らかく白い肩が冷たい空気中にゆっくり露わになり、きめ細かい肌の上には彼の今しがたの乱暴残虐な行いによるキスマークが一面に広がっている。
とても深くてはっきりとした・・・
たった今、彼がどれだけの力を込めたのかがわかる。
と、同時に今はただもう一度いじめたいと思う・・・
焼けつくように熱い唇を再度彼女の肌に押し当て、彼がさっき残した痕跡に当てて焼き付け
「黙笙、俺は聞き間違えてないよな?」以琛の声はとてもかすれている。
黙笙は言葉を口に出して言えない。彼は既にあんなに徹底して実行出来ているのにそれでもこんな事を尋ねる!
無理やり消滅させた情熱はいとも簡単に激しく燃える。以琛は突然彼女を抱き上げると寝室まで行き、どうにか彼女をベットの上に放す。
「やはりここで」
どんな違いがあるの?黙笙にはわからない。
以琛は焼けるような熱い男の身体で彼女の身体を覆い、火のように熱い舌と唇で彼女の全てを横暴に手に入れる。彼女を未だかつて感じ取ったことがない世界に導き、何度も体の向きを変え波のように激しく揺れ動く
溢れる思いが引くまでずっと・・・
黙笙はうとうとと寝入り、けれども結局はよく眠れなくて真夜中の何時に目が覚めたのかわからない。近くは空っぽで、目は部屋の中を一回り探して窓の前に立つ以琛に気が付く。
夜の暗さのせいかもしれない。
黙笙は急に彼の後ろ姿が重苦しいと感じ、人に息を始めるように迫る。
彼はどうやら彼女の視線に気が付いたようで振り返る。くすむ夜の気配の中で彼の目の中に秘められたものが良く見えない。
彼は煙を押さえて消し、歩いてやってくると布団をまくって彼女の隣に横たわり、静かに彼女を抱きしめる。
黙笙はしばらく静かにしてから我慢できずに口を開く
「 以琛、何を考えているの?」
声に不安が現れる。
「大したことじゃない。幾つかの事に納得がいった」
何に納得がいったの?黙笙はまだ聞きたいのに彼に口づけをされる。
「黙笙、髪を長く伸ばせ」
「えっ?」
何でこれに話が及ぶのかわからない、けれど黙笙の集中力は回避させられかなり心配して彼に尋ねる。
「私の髪は醜い?」
以琛は口角を上げる。
いいや
なぜなら、あのような・・・
更に多くからすればほんのちょっと
彼は彼女の髪に口づけをして、彼女の既に脆くなっている自信に打撃を与える。
「黙笙、ほんとに とても 醜い」
_________________________________________
何時もご訪問ありがとうございます
ここら辺の以琛は年相応、等身大の青年のような気がしてとても好きです
ドラマの感じも好きですが、この流れも好きですね・・・
なんかドキドキします
一緒にドキドキしていただけたら嬉しいです
これで第八章が終わリます
次回から九章です
甘々な感じ(笑)
消滅の何が面白いのかやっとわかった
みなさん、こんにちは。
まずはいつものひとポチを!
↓
今、12冊めの拙著原稿ゲラ確認に追われています。
さらに複数の掲載誌の締切が迫っています。
でもこういう時に限って突っ込みたいニュースや、早急に同志と連携し手を打つべき問題が次々と発生し、おまけに気を抜くと無性に甲冑が作りたくなったり、車をいじりたくなったり、仕事に関係ない馬鹿らしい文章をこねくり回したくなるのはなぜ?
そんな、突っ込みたいニュースのひとつなのですが、Australia-Japan Community Network(オーストラリア・ジャパンコミュニティネットワーク=AJCN)代表で作家の山岡鉄秀さんが、言い逃れの効かない朝日の検索避けメタタグと設定を発見!
朝日のこれまでの言い訳と違い、やっぱり後で加えられていたようです。
しかも世界限定・日本排除の時限式公開設定だった、というのですから、呆れますね。
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>朝日新聞検索逃れメタタグ、日本語の挺身隊との混同記事にまだ残っていることが独自調査で判明。
さらにWayback Machineという、様々なサイトの履歴を閲覧できるサービスで調べると2014年8月5日公開時の記事にはメタタグが入ってない。
どうやら2017年9月10日以降に挿入されたらしい。
つまり、何らかの意図でずっと後で加えられた。
これを公開時の作業漏れで説明できるのか?
さらに、2014年8月5日に出された、この記事を含む11本の記事に、当初無かった公開期限が加えられている。
英訳版は2100年12月1日で公開終了の設定だが、日本語オリジナルは全て2019年4月30日で公開終了する設定になっている。
つまり、平成の終わりと共に消滅させるつもりだ!
それは許されない。被害は今も続いているのだ。天網恢恢疎にして朝日を漏らさず!
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・・・ということらしいので、明日あたりこの回答が来ると思うのですが、どんな言い訳が出ると思いますか?
こりゃ朝日も大変だな(笑)
たまにはおてつだいしなくちゃ。
というわけで、今回はこのイイワケを、天声人語風につくってみましたよ。
新聞に掲載のオリジナル同様につなげて書くと、ちょっと読みにくいので文字を大きくしますね。
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天性甚誤(坂東版)
「人の数だけ異見がある」古代ローマの喜劇詩人テレンティウスの名言である。弊社が慰安婦問題を初めて世に訴えたのは1982年。以来常に真実を模索し、弱者たる慰安婦の思いを第一に戦争の悲惨さと性犯罪についてお伝えしてきたつもりだ。▼しかし先日我が社の複数の慰安婦関連記事から、検索を回避するためのメタタグが見つかったという。▼だが、ちょっと待って欲しい。プログラマーが何かの拍子に肘をキーボードに当ててしまい、偶然そういう文字列になった可能性を考える余地はないだろうか? あるいは入力中に「nofollow」の綴りの順にハエが止まった重みでキー入力された可能性を何故考えもしないのか? もしかすると音声入力機能が偶然起動し来社中の外国人記者の英語を拾ってしまったかも知れないし、社員の「ぁの〜ほら、もういいんです」という音声が「nofollow noindex」と誤入力された可能性も無きにしもあらず。▼当時の関係者は既に退社しており真相は闇の中だ。だがそれを奇貨としてウソと決めつける狭い見識が世界平和を阻害している事に気づいてほしい。慰安婦は存在し本人が証言している。供述の違いは些細な問題だ。▼この世は可能性に満ちている。読者諸氏なら全国高校野球の奇跡にそれが見えたはず。何より例えこれが故意であったとしても、そのプログラムを覗き見るのはプライバシーの侵害に繋がる可能性がある。今こそ思いやりと忖度が必要だろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ピッタリ603文字! 定形どおり! すごいぞ俺!(^o^)
・・・って、ちがう!
こんなことしてる場合じゃない!
締め切りが来るよ! 俺ってバカ?(笑)
今回は思いっきりバカらしいブログになっていますが、
本家の朝日はこれを超えることがあるので「当たらずとも遠からず」かも知れません。
▼だが、ちょっと待って欲しい。
検索避けのメタタグは、はたして慰安婦関連記事だけだろうか?
朝日の訂正記事は決して少ない数ではないのだ▼(笑)
検索結果【訂正して、おわびします 朝日】
「メタボリック」なら身に覚えがありますが、「メタタグ」とかHTMLとかはもう専門分野ではありませんので、有志専門家の方の得意分野を活かしたネタ発掘に期待しております。
まあ、これが極めて特殊な方向性を持つひとたちの自称「報道機関」ってのも笑えますが、ネットに接し、情報を得て拡散し、あるいは自ら発信しているみなさんそれぞれが、すでに情報発信局にして情報監視団なのです。
朝日新聞は虚報(というより「嘘報」)とごまかしと隠蔽によって、世界に憎しみと対立を生み出し国際的民意を支配しようとしている扇動工作権力組織です。
山岡鉄秀先生が火をつけたこれは、新時代への情報認識革命の狼煙・・・かも知れませんね(^o^)
近日の講演予定です(^o^)
坂東学校仮入校はこちら
↓
もちろん、いきなりの本入校も大歓迎!
↓
お待ちしております(^o^)
消滅 関連ツイート
低レアリティカードを消滅させる効果はルールを問わず凶悪。低予算デッキはこれ1枚で壊滅させられることもあり、初心者泣かせなカードである。コンボデッキでの採用が主だが、単独であってもNPC相手に猛威を奮う。 https://t.co/jhmuDhK9fR